ゲイが市井で暮らすのに、嘘はいくつ必要ですか? もうすぐ。
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(yore)2BOW
○○○○○さん こんにちは
日常生活では互いにそれなりに思いを打ち明けて
いるとは思いますが、言葉にならないようなかすかな淡い
思いなどは、口に出すほどでもないやという感じで
ポンって棚上げしてしまったり、相手のサインの重要性
に気づかなかったりしてしまいがちです。
素直になるってのも難しいです。
でも、ありがとう。努力してみます。
03
06
16:47
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「はい、これ。確か今日から研修が終わって独り立ちするって言ってたから」
そうめんどくさそうに言って小さなトトロの模様が入った巾着袋
を俺に手渡した。
かわいい巾着袋の中には小さな箱が入っていた。
「何?ドングリでも集めてきたの?」
「まさかw誕生日にでもと思ったけれど、ま、早めに渡すのもいいかと思ってね」
プレゼントらしい。
箱の中にはCITIZENの真新しい時計が入っていた。
「この前大丸で新しい時計欲しそうにしてたからね。
お兄ちゃん奮発しちゃったよ。
トトロの袋はお弁当袋。
某は毎日お弁当作って偉いけど、何にも包まないから汁物はこぼれるよ?」
不意をつかれた。
ありがとうと小さな声で言うのがやっとだった。
それ以上言葉を出すと泣きそうだった。
本当はごめんねと言いたかった。
そっけない素振りでいても、俺のことちゃんと見ていてくれたんだ。
「誕生日は、だから何もないからね。家は貧乏なんだから」と、
そういって笑いながら何度も念を押す。
俺は言葉少なく、「うん」といいながらコクリと首を縦に振る。
「腕にはめてみ?調整するから」
そういえばシシマルは腕時計の金具調整キットを
以前東急ハンズで買ってたのを思い出した。
こういう手先器用さが必要な仕事は彼の得意分野だ。
そもそも、この家で俺の得意な守備範囲なんてあるのだろうか?
ややこしい模様の時計のバンドの小さなネジをはずすのに
苦戦しているシシマルに訊いてみる。
「俺はこの家でどんな役割を担っているんだろう?」
水泳選手が思いもしないタイミングで鳴らされたスタートの合図を
聞いたときのような顔になり、小さなドライバを持っている手を止めて俺のほうに向き直る。
「なんだ急に。」
「なんだか、ちょっと気になって」
川の向こう岸から風が吹くようなゆっくりと長いため息をついた後、
シシマルは言った。
「毎度いろいろやらかすし、見ていて危なっかしいし、覚えも悪いし、がさつだし、
能天気だし、本当にこの子はこれで39歳なんだろうかと時々思う、
いや毎日思うけれど。
よくも前の職場で部下がいたもんだと本気で思うよw
それでも、なんだろう?
いてくれないと安心できないってのが本音だね。
例えば別れてしまったとしても、きっと某は大丈夫なんだろうか?
ちゃんと生きてるんだろうかって心配になると思う。
だから手元において、見守ると決めた。
ま、話してる分には厭きないしねw
基本的に馬鹿だけど、頭の回転はそれほど悪くないし、人に優しいところもある。
ま、こいつで我慢しようかなってところだね」
そっか。
ありがとう。
そうめんどくさそうに言って小さなトトロの模様が入った巾着袋
を俺に手渡した。
かわいい巾着袋の中には小さな箱が入っていた。
「何?ドングリでも集めてきたの?」
「まさかw誕生日にでもと思ったけれど、ま、早めに渡すのもいいかと思ってね」
プレゼントらしい。
箱の中にはCITIZENの真新しい時計が入っていた。
「この前大丸で新しい時計欲しそうにしてたからね。
お兄ちゃん奮発しちゃったよ。
トトロの袋はお弁当袋。
某は毎日お弁当作って偉いけど、何にも包まないから汁物はこぼれるよ?」
不意をつかれた。
ありがとうと小さな声で言うのがやっとだった。
それ以上言葉を出すと泣きそうだった。
本当はごめんねと言いたかった。
そっけない素振りでいても、俺のことちゃんと見ていてくれたんだ。
「誕生日は、だから何もないからね。家は貧乏なんだから」と、
そういって笑いながら何度も念を押す。
俺は言葉少なく、「うん」といいながらコクリと首を縦に振る。
「腕にはめてみ?調整するから」
そういえばシシマルは腕時計の金具調整キットを
以前東急ハンズで買ってたのを思い出した。
こういう手先器用さが必要な仕事は彼の得意分野だ。
そもそも、この家で俺の得意な守備範囲なんてあるのだろうか?
ややこしい模様の時計のバンドの小さなネジをはずすのに
苦戦しているシシマルに訊いてみる。
「俺はこの家でどんな役割を担っているんだろう?」
水泳選手が思いもしないタイミングで鳴らされたスタートの合図を
聞いたときのような顔になり、小さなドライバを持っている手を止めて俺のほうに向き直る。
「なんだ急に。」
「なんだか、ちょっと気になって」
川の向こう岸から風が吹くようなゆっくりと長いため息をついた後、
シシマルは言った。
「毎度いろいろやらかすし、見ていて危なっかしいし、覚えも悪いし、がさつだし、
能天気だし、本当にこの子はこれで39歳なんだろうかと時々思う、
いや毎日思うけれど。
よくも前の職場で部下がいたもんだと本気で思うよw
それでも、なんだろう?
いてくれないと安心できないってのが本音だね。
例えば別れてしまったとしても、きっと某は大丈夫なんだろうか?
ちゃんと生きてるんだろうかって心配になると思う。
だから手元において、見守ると決めた。
ま、話してる分には厭きないしねw
基本的に馬鹿だけど、頭の回転はそれほど悪くないし、人に優しいところもある。
ま、こいつで我慢しようかなってところだね」
そっか。
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(yore)2BOW
○○○○○さん こんにちは
日常生活では互いにそれなりに思いを打ち明けて
いるとは思いますが、言葉にならないようなかすかな淡い
思いなどは、口に出すほどでもないやという感じで
ポンって棚上げしてしまったり、相手のサインの重要性
に気づかなかったりしてしまいがちです。
素直になるってのも難しいです。
でも、ありがとう。努力してみます。
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