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06

30

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恋じゃなくても

二十数年ほど前の話。
東京の人と遠距離恋愛をしたことがある。
たまたま京都に出張で来ていた彼と、当時の野外有名発展場でしりあった。
隆弘さん。
公園で声をかけられしばらく話した後、彼の滞在するホテルで
過ごすことになった。
俺がまだ高校生だと告げると大層驚いた様子だった。
「てっきり大学生だと思ったのに、こりゃ犯罪だな」
「じゃ、今日は一緒に悪いことしましょうか」
「言うねw」
隆弘さんは当時30代後半だったと思う。
高校生の俺からみればえらく大人に思えた。
その夜、相性がよかったのか、かなり親密なセックスをすることとなった。
彼のリードに体を任せる。
シャワーなんか浴びることないよと言われ、
服を着たままベッドに座らされ隆弘さんが1枚づつ俺の服をはがしていく。
シャツから靴下まで丁寧に脱がせてくれた。
そして、ルームライトを消して二人ベッドにもぐりこむ。
長い長いキスを交わし、互いの体を確かめ合う。
微かな整髪料の香りに大人を感じた。

隆弘さんはその夜、俺が想像もしなかったような性技を丁寧に披露してくれた。
「セックスなんてなんでもありなんだよ」そう耳元で
ちょっとした悪事を告げるように囁く。
なんでもありなんだと思わせる力がその夜のセックスには確かにあった。
俺はその日、夜に2回、朝起きてから1回の射精した。
隆弘さんは朝になって俺の中でしたたかに精を放った。

「また、会ってくれる?ねぇ、気づいてる?もう俺は君の事が大好きになってるんだよ」
「俺も好きですよ。でも東京は遠いなぁ」
「俺の方から月に1度会いにくるよ。お前がよければ。ちゃんと毎月待てるかい?」
「多分おそらく」
「正直だなwそういう時はちゃんと待ってますって可愛く言うもんだ」
「9月の霧に濡れつつ恋しい隆弘さんを待っています。」
「おお!若いくせに万葉集なんてよく知ってるなw」
「隆弘さんこそ、よく知ってますね」
「大人をなめるな、マセガキ」

そうして二人の遠距離の付き合いが始まった。
週に一度隆弘さんは、週末に家に電話をかけてきた。
夜は母親も仕事に出かけており、自分の部屋に電話を切り替えて
ゆっくりと話すことができた。

「某に会いたいなぁ。なぁ俺が本気でお前が好きだってことわかってる?」
「知ってます。何回も聞いた」
「高校卒業したら東京に来いよ」
「無理ですよ。だってエスカレータ式で大学までいけちゃうんですもん」
「そっか。じゃ、大学卒業したらこっちで仕事探せ」
「そんな先のことわからないよ」
「俺のほうが年上で、いっぱい経験もしてるのに情けない話だな。
高校生に惚れ込んでメロメロになってる」
「そうなの?」
「な、某。お前は本気じゃないんだよな。わかるよ。」
「隆弘さんの言う本気ってのがどれぐらいかわからないけど、
俺もちゃんと好きですよ」
「俺な、お前のこと壊したいぐらい好きなんだぞ?わかるか?」
「壊す?壊すって何?」
「いや、悪い。なんでもない。ちゃんと勉強しろよ。マスばっかり掻いてんじゃねぇぞ」
「掻かないってw」
「いいや、高校生はマスばかり掻く。いつの時代でもそういうもんだ」
そう言って笑った後に、お前のいく時の声が聞きたいと言われ、
受話器を片手にオナニーをし、きっちりと射精をしてからオヤスミと電話を切った。

東京に年上の彼氏がいるというその言葉の響きはどことなく誇らしい気分だった。
でも、同時に少し物足りなさも感じていた。
週末の1時間ほどの恋の語らいよりも、いつしか一緒に遊べるような彼氏が
本当は欲しいと思い始めていた。

約束どおり毎月、隆弘さんは京都まで会いに来た。
会うたびに愛してると囁いてくれた。
お前は?と振られれば俺も好きだよと返した。
冬休みに東京に泊まりで遊びに来い、チケットは後日送るから。
一緒にディズニーランドに行こう。
そんな約束を交わした。

12月。
平日にもかかわらず彼から電話がかかってきた。
「ごめん。結婚することになった。せっかくの約束守れずにごめんな」
「結婚?え、結婚するの?ホモなのに?」
「子供ができてな。みっともない話だけど」
「赤ちゃんが生まれるのか。なんかすごいな」
「実は彼女とはもう長くてな。黙ってたけどごめんな。」
「ううん。ちょっとびっくりしたけど。」
「そっか。お前に怒って欲しかったんだけどな。ま、まだ無理か」
「だって仕方ないし怒れないよ、そんなの」
「そうか」
「そうだよ」
「某、いいやつ見つけてお前は幸せになれ。ちゃんと幸せになれよ。いいか?」
「うん。がんばってみる」
「最後に俺のこと好きって言ってくれ」
「俺は隆弘さんのことが一番好き」
「ありがと」そう言って嗚咽を漏らした後、数秒後に何も言わずに電話は切れてしまった。
それが最後の電話だった

後日、俺宛にプーさんのぬいぐるみと短い手紙が送られてきた。
「某へ
果たせぬ約束の侘びとして。
勉強がんばれ。家のこともがんばれ。何もかもがんばれ」

今日、そんなことをなんだか急に思い出した。
その当時の隆弘さんの歳をすでに俺は追い越してしまったんだなぁ。
俺がまだ本気で恋をする前の話。

06

27

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嗤う土曜日

「劇場版エヴァンゲリオン 破」の初日。
朝も早よから河原町まで見に行ってきました。
ま、みんなアニメに興味ないだろうから感想はいらないだろう。
とにかく面白かった。
オタクのデブもたくさんいてそっちも楽しかった。
そう言えば2年前は池袋で立ち見したんだった。
来月はまた東京に行きます。
池袋には寄らないと思うけど。

朝8時30分には劇場に着いたけど既に朝の2回の席は
完売していて昼からの分しかチケットが取れなかった。
とにかくものすごい人。
久しぶりにこんなに混雑した映画館を見た。
オタクの人は頑張るねぇ。
グッズ販売も長蛇の列。
一旦外に出て並ばないとパンフレットさえ買えない有様。
1時間以上並んだんじゃないかな?
ま、こういうのもたまには楽しい。

でも、それは突然襲ってきた。
13時まで時間が空いたので、喫茶店で文庫本でも読もうと
手近な店に入り、席についた途端にえもいわれぬ
感覚に包まれてしまった。
何だ?
さっきまでオタデブ見てウキウキして、
エヴァグッズ買ってウハウハして、
楽しんでいたはずなのに、俺に何が起きたんだ?

思い出した。
昨日の話だ。
昨日の夜、シシマルがちょっとした用事で俺のアパートを訪れた。
玄関で立ち話をしていたのだが、長くなりそうだったので不本意ながら
部屋に入ってもらった。
1時間ほど話をして帰り際の玄関で俺が言った。
「そういう悩みは新彼にでも言って慰めてもらいなさい。
ジュテームシシマル~って感じで抱きしめてもらいなw」
「あいつにそんな度量ないない。あればもっと好きになるんだけどねw」

何気ない軽口だったはずなのに、翌日になってこの会話が
ボディブローのようにジワジワと効き始めた。
そうか、そんな風に彼を謙遜するようになったんだ。
前日には思いつかなかったのに、何故か翌日の喫茶店で
その言葉にとらわれて、身動きが取れなくなってしまった。
駄目だ駄目だ。
碇シンジばりに自分に言い聞かせる。

でも、上手くいかない。
ブログのコメントでしか交流のない見たこともない人々が俺を責めはじめる。

「だから、言ったでしょ?もう関わらないほうがいいって」
「どうせ、シシマルの言葉に一喜一憂するんだから」
「なんだか偉そうなこと言っても、いまだにズルズル引きずってるんじゃん」

シシマルからは、ほぼ毎日メールや電話がくる。
飯を食ったか?
水分を補給しているか?
睡眠時間は足りているのか?
金はあるのか?
仕事は上手く行っているのか?

でも、土曜日と日曜日にはこない。
来ない日だけがポッカリと口を開けて、俺の心を蝕む。
そうか今日は土曜日だった。
そうだったそうだった。
今日は彼が俺を忘れる日だった。
俺もちゃんと忘れなきゃ。

「想い出に変わるまで」の瑠璃子にならなきゃ。
自分をテレビドラマのヒロインに重ねて笑ってみたりする。

なんだか自分で思ってる以上に、切り替えが上手く行かない。
平気だと思って日々を過ごしているのに、
突然ガン!って欝が襲ってくる。
もしかしてこのまま失速をしてしまい、
ただただ前にあるのっぺりとした現実に打ちのめされ、
壊れてしまうのではないかという焦燥感。

「いやだよ、よれ某さん。たかが男に捨てられたぐらいで大げさなw」
そういって自分を嗤ってみることで何とか喫茶店を後にすることができた。

なんだか暗い文章になってしまった。スマン。

06

27

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ジョニーの反抗期

どうも上手くいかない。
中折れっていう言葉はふさわしくないのだろうけど
いざ本番になるとジョニーの対応がいまひとつなのだ。
ジョニーは最近気分屋らしく、最初は元気に明るく
応対するのだが、そのうち飽き始めるのか、すぐに
小さくなってショボンとした感じになってしまう。

あ、ジョニーっていうのは俺の愚息の愛称ねw

バイアグラが必要ってレベルでもないのだけれど
なんだか残念な感じなのだ。
ま、射精するから問題ないっちゃそうなんだろうけど
刺激がなくなるとすぐに小さくなる。
相手に失礼だからずっと立ってなさい!
と叱咤激励するのだけれど。
最近ジョニーは気分屋です。
このままいくと、タチできないんじゃないだろうか。
死活問題である。

もちろんジョニーの飼い主である、俺のメンタルな部分が
作用しているのかもしれないってことは考えられる。
でも、メンタルな部分をどうすればいいと言うのだろう?
ちょっと前に経験したあの硬く熱いジョニーの勇姿はいったい
何だったのかと、懐かしく思う日々のだ。
あ、日々っていうほどいたしてませんがw
性欲はある、
でもジョニーはさぼり気味。
世の中上手くいかないものである。
可愛い子が相手のときに限ってジョニーがヘソを曲げるのだよな。
俺がタイプだと思っても、ジョニーのタイプではないのかもしれない。

いっそのこと、ウケに徹してみればいいのではないか。
俺は一人暮らしを始めるたびにケツの強化を図ろうとする
傾向がある。
そういえばあのバイブはどこにいったのか?
捨てた?
どこに仕舞いこんだのかまるで覚えがないなぁ。
ま、そこはおいおい考えよう。
だいたいケツを鍛えてもジョニーの反抗の解決にはならない。

愛か?
愛なんて言葉にするには恥ずかしすぎるエッセンスが
足りないせいでジョニーは反抗し続けるのだろうか?
愛がグジュグジュにあふれまくるセックスを欲しているのか、ジョニーよ。
すまん。
俺がいたらぬせいで、愛は当分手に入らないんだ。

とにかく。はやく元気になっておくれジョニー。

・・・そこで。
なんだかジョニーが心配になってきたのでamazonで
「絶王」なんて薬を見つけて買ってしまった。
名前に惹かれたっていう側面もあるけれど。
いやいや俺は親心としてジョニーの身を案じたに過ぎぬのだよ。

でも、精子の量はもう少し控えめでもいいんだけど。
なんかうちのジョニーのやることって、アンバランスなんだよなぁ。


06

26

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自分のことしか書けない。

小説を書いている人のブログを覗いてきた。
上手である。感心する。

以前ここで小説でも書いてみてはいかがですか
というようなコメントを俺もいただいたことがある。
ふむ。
どうせ失恋して暇だし、自分で書いてみるのも
悪くないんじゃないだろうかと思った。
どっかの文学賞にでも応募して金でも稼げればいいなぁとか
夢想したりもした。
想像は果てしなく広がり「装丁は誰にお願いしようか?」などと
考える始末である。
今まで能ある鷹は何とやらで隠し続けていたけれど、本当は
俺にも隠れた文才とかがあったりして、それを今発揮するべき
なんじゃないのだろうか。
シシマルとの別れもこれきっかけ?
ひたすらにおめでたい。

最初に設定を考えたりする。
小説の書き方なんかわからないので、まずは
設定を考えるのが重要なのではないかと思うのだ。
頭の中で色々とこねくり回して想像を膨らませる。
この段階はすこぶる楽しい。

最初に考えたのは『オラクル少女はかく語りき』
という話だ。
内容は・・・秘密だw
さすがにいくら厚顔無恥な俺とはいえ、できてもいない
話を自慢げに披露するのは顔が赤らむ。
この設定の段階ではすでに傑作の予感がプンプンと漂っている。
書かれる前であれば、どの小説も、おそらく傑作なのではなかろうか。

いざキーボードの前に座り、ココアも、国語辞典も用意して書こうと
試みるのだが、言葉がまるで思い浮かばない。
最初の1行から書けない。
本当にあきれるくらい何も言葉が思い浮かばないのだ。
場面場面や、書きたい台詞などはいくつか思いつくのだが、
どの場面から初めて、何をどう書いていこうかと考えるとまるで書けなくなってしまう。
実はここ数週間何回も何回もチャレンジしてみたのだ。
でも、まるで書けない。
それでも無理に数百文字書いてみたのだけれど、読み返すとひたすら面白くない。
俺が面白くないのに他の人が読んで面白いはずがない。

で、人様の小説やブログを読んでいる時にやっと気がついた。
俺にはそういう才能が致命的に欠落しているのだ。
俺は小説を読むことはすこぶる好きだけど、
自分で書くってことはまるでできないタイプなのだ。
作家になって隠匿生活を送る夢を無謀に抱いてみたのだけれど
無理だとわかった。
もしかすると、上手く隠しすぎて自分で見れなくなっているだけなんじゃ
と思って探してみるのだけれど、以前文才の爪は見つからないままだ。

結局俺はなんやかんやと自分のことしか書けないのだ。
ちぇっ!

06

22

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モテナイって言うな。

昨日連絡が入り、マンションの回線の工事作業が7月までずれ込むという。
入居と同時に回線つながりますって言ってたくせに。
って、こういうこと前にもあったような??

しょうがないので、またまたネットカフェにきている。
そして今現在、後ろのブースの女が大声で何かを歌っている。

人はいつも旅する天使、川の流れは女の操~♪

何の歌だ?
不気味なのですぐにやめてほしい。
文句言えば刺されそうな勢いの大声なので、言わないけど。

****************************************************

ある人から物言いがついた。

「あんたは二言目にはもてないもてないって言うけど、
それは少し違うんじゃないの?
あんたを好いてくれてる人もいるわけでしょ?
あんたがもてないって言ってるのは、
自分のタイプの人に好かれないってだけのことじゃない?
現にこの間も誰かから、付き合って欲しいって言われたわけでしょ?
それを断ったのは自分なんでしょ?
外見で選ぶゲイの世界の風潮を斜めに見てる節もあるけど、
結局自分も同じことしてるわけでしょ?
いや、それについて責めはしないよ。
俺もそうだし、誰しもそういう部分があることに否定はしない。
外見も相棒を選ぶ重要なファクターだし。
でも、そのもてないっていう言い回しは止めたほうがいいと思う。
過剰に卑下している部分もあるのかもしれないけど、
行き過ぎるのも正直鼻につくよ。
本当に相手に恵まれないって人も世の中にはいるんだから。」

実は、そのことについてはここ最近自分でも考えていたことだった。
そこをグサリとさされた。
痛い。
みっともない。

「可愛い、可愛くないってのは主観。
そりゃ万人にモテルタイプってのもいるだろうけど、それはそれ。
現に、あんたは今まで幾人かと付き合ってきたんでしょ?
SEXもそれなりの人数としてきたわけでしょ?
何かに焦ってるのかもしれないけれど、あんたに魅力が
ないわけじゃない。
過剰な自信もってとまでは言わないけれど、そのままでいいじゃない。
セールスポイントがないって言うなら努力すればいいし。
自分では気づいていないセールスポイントももってると思うよ。
そこを言うと、うぬぼれるから言わないけどねw
無理して背伸びしたり、虚勢はったり、卑下したりはやめな。」

・・・はい。
そうしてみます。
でも、これシシマル以外の人に言われたら、もうちょっと素直になれるんだけどねw

06

20

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冷たいお茶が出せない。

また冷蔵庫の話である。
ゲイブログでここまで冷蔵庫の話を広げるのは
史上初だと思うのだが、どうか?

配送の方が4階まで運んでセッティングまでしてくれたんだけど、
もうね、これぞホモの理想とするトラックドライバーって感じの
二人組みだったのよ。
戎橋さんの漫画に出てくるような野郎二人組。
京都在住で家電を何処で買うか迷っている方は
是非○○○カメラでお買い求めください。
極上トラックドライバー2人組みがご自宅までお伺いするはずです。

でね。
俺には困った性癖があって、時々言ってると思うけど、
ある種のいい男を見るとすぐに見てしまう部位があるのね。
でも、俺のタイプだからと言って全員に対してその部位が気になる
ってわけでもないんだよね。
類別すると、男っぽい体格や顔つきのタイプだとそこが気になってしまう。
秋葉系のような文科系デブとか、かわいいタイプだとまるで気にならない。
こぶ平は前者で、シシマルは後者かな。

いや、少し違うな。
ホモに対しては気にならなくて、ノンケに対しては気になるって
言うほうが合ってるような気がするな。
ま、どっちでもいいか。

靴下が気になるんですよ。
足フェチっていうか、靴下フェチなんですよね。
ホモの中でも、あまり理解されにく性癖のひとつだと思うんだけど。
なんであんな汚なくて臭いものに惹かれるんだよってのが一般的な感想だと思う。
幾人かの人に実際そう言われたし。
俺も自分でなんでそんなに靴下に反応するのかよくわからない。
素足を見てもそれほどそそられない。
靴下を履いてる足にどうしようもなく惹かれるのだ。

エロビデオを見てても最初から裸になってたり、
素足のもににはそれほど心を動かされない。
俺のジョニーもあまり反応しない。
でも、服を脱ぐシーンがちゃんと映っていて、靴下を脱ぐシーンが
あったりすると途端に俺のジョニーがグングンと膨張してくるのだ。
たまに、靴下を履いたままのデブがケツ掘られてるシーンなんか
あると、俺のジョニーも興奮しまくりで、超短時間で白い息を吐く。

戎橋的トラッカーさんは冷蔵庫設置のため、靴を脱いで部屋に入ってきた。
もう、足から目が離せない。
一人は灰色の五本指ソックスだった。
もう一人は何の変哲もない普通の白いスニソだった。
写メに収めたい誘惑と必死に戦う。
「冷蔵庫の設置はこの辺でいいっすかね」
時間を引き延ばすために、わざと部屋の置くまで運ばそうかと試みる。
「いや、台所じゃなくて奥の部屋のテレビの横にでも・・・」
「は?マジっすか?」
「冗談です」
「はぁ」

そうだ、冷たいお茶でも飲んでもらって、少し休んでもらえばいいのでは。
4階まで階段で重い荷物を運んできたのだ。
この30℃を超える真夏日の最中に。
さぞや汗もかいて、咽喉も渇いていることだろう。
お茶ぐらいなら断りはすまい。

でも、お茶冷えてなかったw


06

17

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裏ブログ

花見小路ポチ
っていう名前でmixi に登録したのだ。
京都らしさとかわいらしさを兼ね備えた自信作。
いかがか?

でも、ネーミングを変えて何するってのがいまひとつ
思い浮かばない。
で、いろんな人に聞いてみたけど多くの人が
「昔はmixiやってたけど最近は放置状態」ってのが多かった。
既にトレンディじゃないのだ。
初っ端からなんだか飽きてきたw

これじゃ、いけない。
せっかくだから面白いことしないと。
そこでありきたりだけど、このブログに書いていない
裏ブログってのをmixiで展開しようかと思いついた。
その日の日記の補足事項や裏話的なこと。
なんかそこら中でやってそうだけど。
ま、いいじゃないですか。
ありきたりってのもいいもんですよ、時には。

じゃ、ネーミングを変える必要がない。
mixiでもよれ某に変更することにした。
(何か危険性はありますか?)
今晩から日記を開始するつもりです。

でもでもここのブログで結構赤裸々に語っちゃってるので
あまり秘密もないような気もするけど。
ううむ。
ま、興味があればお越しください。

06

17

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惚れない技術

鎖国政策解除運動は着々と進行している。
我ながらどんどん世界が広がっていくのを感じる。
ありがたいものだ。
インターネット万歳である。
ブログ万歳である。
何処の馬の骨ともわからぬ中年ゲイの戯言に真剣に進言してくれたり、
リアルに会ってもらったり、友達になってくれたりすることなんて
このツールなしには考えられなかったことだ。

着々と進行しているのだが、このムーブメントにひとつ危惧していることがあった。
俺は案外惚れっぽいのかもしれないってことだ。
今まで極めて偏狭な生活を送ってきたせいか、元から持っている体質なのか、
人と関わればすぐに惚れてしまう傾向がある。
今回はあくまでいろんな人と会って話してみたいってことが主目的であり、
そこに色恋を持ち込んでややこしい事態になることを極力避けたいと考えていた。
冗談めかして、「かわいい男を紹介しろ」なんて言ってたけど、そこはあくまでも
冗談の範疇で収めておきたいのだ。
割と頭が固い。

わざわざ他府県からお越しいただいた方と本日お食事をさせていただいた。
このブログを読んでいらっしゃる方なので、おそらくこの記事も読まれると思うのだが、
何を書いてもいいという許可を得たので書かせていただく。

あらかじめ先方からプロフ画像を送っていただいたときから、
少しヤバいとは思っていた。
これは俺の好みのど真ん中じゃねぇか。
こんなモテ筋が俺に何の用があるのだ。
メジャーリーグ級の逸材である。
俺みたいなリトルリーグの補欠並のゲイとはレベルが違う。
何かの間違いじゃないのか?
会う前から卑屈になっていた。
出来れば会いたくないと思った。
又惚れてしまうかもしれない。
そういうのは今はとにかく避けたいのだ。

でも、いろんな人と話してみたいという初期目的も貫徹したい。
せっかく京都まで来ていただけるという誘いだ。
これは、惚れない技術を総動員せねばならないと思った。
メールでとにかく恋愛に発展しないようにエクスキューズを繰り返した。
傲慢にも「友達としてなら会ってやってもいい」というようなメールまで
してしまう有様である。
我ながら何様のつもりなのだと、メールを送ってからなお更落ち込んだ。
「友達の一人に加えていただきありがとうございます」という返信が来て、
さらに落ち込んだ。

自分に自信がないということは、いかに人間を卑屈にしていくことか。
友人として会うなら、別に惚れる惚れないの概念などいらないのである。
この必死の自己防衛は自分が選ばれないということを知っており、
尚且つ、傷つきたくない愚かさ故の行動なのである。

京都駅で待ち合わせをして、美味しい食事をご馳走になり、
今まで行ったことのないゲイバーにも連れて行ってもらった。
どこも新鮮な驚きが溢れていた。
ああ、こういう世界もあるんだって素直に思った。

話していくうちに、彼に惹かれていく自分の核が目を覚ましそうだった。
更に、惚れない技術を持ち出して、意味のない先手を打ったりした。
「俺、今日バイクで来て、駅に置いてありますので、取りに戻らねばならないんです。
ですからあまり酒は飲めないんです。ごめんなさい」
「そうなんだ。バイクなんだ。じゃ、無理して飲まなくてもいいよ」
嘘である。
バイクで来ているから、今日は帰らねばならないと言ってみたのだ。
これ以上先に進みたくない。
誘われるのが怖い。
いや、違う。
誘われないことが怖いのだ。
多分、彼の泊まるホテルに行こうと言われれば最初は拒否するだろうけど、
2度目には頷くだろうことは誰よりも自分がわかっている。
そして、彼が俺を誘わないことも十分にわかっている。
たとえ、その場の流れで彼と寝たとしても、そこから先がないってことも
わかりすぎているぐらいわかる。
パワーバランスは圧倒的に彼のほうに傾いている。

最後に行ったスナックでマスターと彼と俺の3人で色んな話をした。
俺にとってはものすごくありがたく濃密な時間だった。
それぞれの実体験を元にいろいろアドバイスもしてもらった。
嬉しかった。
「この子のブログはね、面白いんですよ。力がある。こういう文章書く子ってのに
会ってみたいなって思って今日は京都まで来たんですよ」
そう言ってマスターの前で俺のことを熱心に褒めてくれた。
体中が、こそばゆかったけど、正直嬉しかった。

「この世界って惚れた男にタイプじゃないからって拒否されると、
全人格が拒否されたみたいに落ち込む人が時々いるけど、
それはあくまでたまたま外見だけの話であって、それだけのことなんだよね。
その人には合わなかっただけのことで、人間として否定されたわけじゃない。
ホモに捨てるところなし。次が絶対あるんだから、恐れずに出会っていかなきゃ
駄目だって思うんだよね」
一般論として言ってくれたんだろうけど、俺とのことを言ってくれてるんだと思った。

最後の店を出るとすでに1時を回っていた。
ホテルへ戻るという彼に荷物になるだろう手土産を渡し、
「今日はありがとうございます」と告げ、小さくなっていくタクシーを見送った。
タクシーが見えなくなるぐらい小さくなったのを見届けて、
一人ゆっくりと四条通を歩いて帰路に着いた。
俺もタクシーで帰ろうかと思ったけれど、少し歩きたい気分だった。
惚れないでよかった。
惚れないでよかった。
そう何度も繰り返すのだ。

それじゃ、何でこんな記事を書く?

惚れない技術など、実はない。

これは姑息な自己防衛の話だ。情けない。
俺はいったい何年生きているのだ?

06

15

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mixiへの憧憬

mixiってのがどういうものなのかわからない。
招待状がないと入れないそうである。
大体誰も誘ってくれない。
KO2君なんか「多分よれ某さんにはむかないと思う」
と言ってばっさり切ってしまう有様だ。
入れないと思うと、なぜだかそこで繰り広げられていることが
楽園のようにも思えてきてしまう。

先日このblogで知り合った友人とデートしてきた。
友人だからデートじゃないか。
じゃ、なんだ?ただ単に遊んできたってとこか。
彼はよれ某マニアであり、俺の忘れているようなことをものすごく細かく覚えている。
とにかくすごい。
会って早々矢継ぎ早に質問ばかりしてくる。
「ノリスケさんってその後どうなったの?結局都築君とは3Pはしたの?
如月さんはどうなったの?大輔さんとは今どうなってるの?」
大体ネーミングは全て仮称なわけで、固有名詞を出されてもすぐに
誰のことだかわからない。
俺は結構いい加減だからいちいち覚えていない。
ブログ書くときに過去記事を漁って確認してから書くことが多いのだ。
待ち合わせに遅刻した負い目もあり、サービスしまくって
その一つ一つに答えたけれど。
俺もこう見えて意外と親切なのだ。
まぁ、彼の純粋な好奇心を満足させてからの話のほうが面白かったんだけどね。
読者と書き手の立場から離れてしまったほうがずっと楽しかった。
話してみてわかったけれど、割と価値観が近いと感じた。
だんだん馴染んでくると失礼なことも言ってくる。
「後姿と前じゃ感じ違うね。後姿のほうがいい」
今度彼に会ったら絶対前を見せないようにしようと堅く心に誓った。
大体俺よりも京都タワーばかりにご執心ってのはどうよ?
京都タワーにも劣るほどの魅力しかないのか俺はw
ま、帰ってからメールでフォローしてくれていたので溜飲は下げる。
敬えとは言わないまでも、もう少しモテナイ中年ゲイにいたわりの心を
持ってもらいたい。切に願う。

で、抹茶パフェを食ってる時に、mixiっていうものがよくわからないという話になった。
「mixiって今更って感じもするけど」
「それは別の人にも言われた。既にmixiはトレンディじゃないって。
更に俺には向いてないってのも言われた」
「よければ招待しようか?」
「いいの?」

ってことで晴れてご招待いただきmixi楽園へと足を踏み入れることが適った。
よれ某って名前も飽きてきたので、斬新でキッチュなネーミングを施してみたw
あ、ってことは誰も検索して俺にたどり着けないだろうな。
でも、ここで何をすればいいのか今ひとつ理解できない。
若林君が新しい相方を探す手段に使えると言っているところから
想像するに、友達や恋人などとの出会いもありえるってことなのだろうか?
今更サムソンの文通欄で探すってのは古臭いのかもしれない。
でも、方法がよくわからない。
わからないので、今日はとりあえずおいておくことにする。
もう少し研究してからmixiで活動してみよう。

ほら、だんだんゲイの生活っぽくなってきたでしょう。
俺もやるときはやるのである。
たかがmixiに登録したぐらいで鼻息荒いってのも端から見れば滑稽なのだろうなw



06

14

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生活には冷蔵庫が必要だ。

788yen.jpg
かたつむりの形を模したケーキを買いに梅田まで来ている。
阪急百貨店の梅田店でNY在住シェフの競作による、
期間限定のスイーツが販売されているのだ。
なんとこれ1個で800円もするのだ。
たった今、梅田のネットカフェにいそいそと持ち込み食したところだ。
まぁおいしいけど、これはやはりどちらかというと目で見て
楽しむ部類のスイーツのようだ。
しかし、こういうことをしているから金が貯まらないのだ。
往復の運賃考えると馬鹿のやることのような気がしてくる。

今日はこれから京都に戻り、冷蔵庫を買いにいくつもりだ。
やはり人並みな生活を送るためには冷蔵庫が必要なのではないかと愚考した。
これから一人暮らしを考えている奴は冷蔵庫が必需品であることを
覚えておかれるとよろしかろう。
そうでないと、手料理を大量に作ってしまったら、残すすべもなく、
満腹にもかかわらずひたすらひたすら食べきってしまわねば
ならなくなるのだ。
減る体重も減りゃしない。

大体冷奴が食べたいからと豆腐を二丁も買ってしまうとは我ながら失敗だった。
いくら豆腐好きといっても限界があるようだ。
そもそも、納豆と豆腐と枝豆という献立からして間違っていたようだ。
俺はそんなに豆が好きか?
最後には「冷」の部分が抜け落ちて生ぬるい「奴」になってしまったではないか。

大体安いからといって牛乳を1ℓパックで買ってしまうなんて我ながら失敗だった。
朝になって飲もうとすると何かしら別の飲み物になっていたではないか。
発酵させればヨーグルートかチーズにでもなるのかと思いきや、
そうは簡単になってくれないようだ。又ひとつ賢くなった。

夜中に喉が渇く。
冷たい飲み物がないことがこれほど切ないとは思わなかった。
マンションの下まで降りて自販機まで冷たいポカリスエットを
買いに行こうかとも思うのだが、服を着るのが面倒だし、
なにより階段で下まで降りるのが更に面倒だ。
普段は真っ裸で寝ている。
フルチンのすっぽんぽんだ。
愚息ともども束縛から解放されて誠に寝心地がよい。
職場のベッドではそうもいかないので窮屈だけど、それはまぁ仕方がない。

ペットボトルの飲み残しにも注意が必要だ。
紅茶は味が変わる。
炭酸は気が抜ける。
ウーロン茶は苦くなる。
緑茶が無難だ。
カルピスもそれほど味が変わらない。
一人暮らしをする奴は覚えておかれるとよろしかろう。
夜のうちに飲みきってしまえばいいと思うのだが400mlぐらいが
丁度いい量なのだ。

で、一念発起をして今日新しい冷蔵庫を買いにいく。
シシマルさんもついてくるとのこと。
もしかして、買ってくれるのか?
おねだりしてみたが、どうやら違うらしい。
彼は彼で掃除機を買いにいくついでがあるそうだ。
俺が引越しの相続として、掃除機を持っていったためだ。
掃除機もなきゃないでそれなりに困るようだ。
これから一人暮らしをはじめようとする奴は、
掃除機も必需品であると覚えておかれるとよろしかろう。

ゲイのブログで冷蔵庫だけでこれほど話題を続けていくのも
珍しいのではなかろうか。

結論。生活には冷蔵庫が必要だ。
それはそれはいい『教訓』になったと思うのだよ。


06

13

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そして、また、読者さまへ。

拝啓

梅雨だというのにとんと雨が少ない日々、皆いかがお過ごしか。
ご無沙汰しております。
よれよれの某でございます。
何もせずとも、汗だけは人一倍かいております。

さて、予告どおり引越しも無事終え、既に新しい場所で新しい生活を始めている。
結局、冷蔵庫も、洗濯機も、パソコンも、DVDレコーダーも、食器棚も、爪切りもないままの暮らし、
ましてや愛すべき男も不在の生活だ。。
Helplessで、Joylessで、Hopelessで、おまけにBoylessな生活を余儀なくされておる。
こういうのって、日本で一番不幸な40歳のゲイだろうな。
と、思ったのだが。

一人暮らしが予想以上に楽しい。
開き直りでもなく、至極正直な気持ちとして。
こんな気持ちになるとは思ってもいなかった。
明るくなれたとしても、それはもっと先の話だと思っていた。

もしかしたら、俺は今幸せなのかもしれない。

鎖国政策解除宣言以降、何とかゲイの大海への船出しはじめた。
よれよれの某のゲイの人生航路。
先日恥ずかしくも募集した友人とも会う機会に恵まれた。
会ってガッカリされることに怯えていたのだが、
まぁ、俺の外見のしょうもなさは今更仕方がないと半ば開き直っている次第。
だって、開き直るしかないでしょ?
今後、もし『一つ俺もよれ某の船出に協力してやろうじゃないか』
という奇特な方がいらっしゃるならば
「もしかして、本人はそうは言ってるけれど実は可愛いんじゃないだろうか?」
とかいう期待はどうか後生だからしないでいただきたい。
俺は自慢もしないけど、謙遜もしません。
事実は事実です。はい。
内面も顔以上にしょうもないって言われちゃうと、まぁ、それはそうかもしれないけど。

日本中のゲイよ、よく聞け。
俺はやっぱラッキーだと思うのだよ。

10年付き合った男に浮気されて、振られて、家を追い出されても
それでも、俺は今幸せだなと思っているのだ。

先日日本橋のカレー屋で、エビフライカレーを頼んだら、カツカレーが出てきた。
店主に「注文と違うよ。でもまぁ、それでいいや」と言って食い始めると
数分後にエビフライが二本追加された。
「すみません、カツはおまけにしますので」と。

つまりはそういうことだ。
俺は結局どう転んでも何とかやっていけるのだと再確認したのだよ。
カレーの例はあまり適当ではないか?まぁいいやw

今、彼氏なんかいらないぐらい幸せかもしれない。
嘘である。やはり彼氏は欲しい。
気長に探す。
俺と同じ一人身のゲイよ大いに頑張りたまえ。
俺も頑張る。

皆に頑張れ頑張れと励まされてきた。
俺の気持ちなんか誰にもわからんとすねてみたりもしたけれど、
所詮人は頑張るのである。
そういう風にできている。
俺も例外ではなかった。
明るく、幸せになれるように頑張ってしまうのである。

もちろん、皆のおかげである。
少しは自分のおかげでもある。多分。

皆にありがとうってのは照れくさいものだ。
だから又ブログ再開して、皆に読んでもらって、
笑ってもらって、少しぐらい共感してもらって
ってのをもう少しだけ続けてみようと思うのだ。
いかがか?

                                  敬具
                              よれよれの某 拝 








06

04

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冷蔵庫と鉄郎君

2日後、管理会社から新しい部屋の鍵がもらえることになっている。
仕事の都合で引越しはその少し後になるけれど。
今月上旬には新居でのウハウハ生活が始まる。
何がウハウハなのかは、今後の俺次第。
引越しすればなんやかんやと金がかかるはずなので、
できるだけ、家財道具も金をかけずに揃えたいと思う。

倉庫にある冷蔵庫は一人暮らしの男にとってはかなりでかい。
以前一緒に暮らしていたときに財産分与で譲り受けたものだ。
4ドアある。
冷凍庫2つに野菜室と大きすぎる冷蔵庫。
5年前の商品なので、物はいいのだがいささか消費電力が大きいように思う。
でも、存在感は見事である。
これがキッチンに置いてあるだけで、中流家庭の生活ができそうな気になってくる。
でも、これ部屋にはいるのかな?

何故に、今度の家は京都市内の中心でありながらそれほど家賃が安いのか?
実は大きな欠点が2つあるのだ。
1つは洗濯用排水設備が室内に設けられていないこと。
ベランダにもないので、実質j部屋で洗濯ができない。
ここは正直迷った。
洗濯大好きなのに。
ま、近場にコインランドリーがたくさんあるので、そこは目をつぶろうと思った。

一番悩んだところ。
最大の問題はエレベーターがないってこと。
でもって4階。
はい。確実に痩せますね。
出勤途中に定期入れなんか忘れちゃった日にゃ取りに戻るだけで
汗だくになりそうです。
休日は出不精になりそうな予感もしますがw
デブであることにしか俺の存在価値を見出していない方にとっては
致命傷になりそうです。今度こそ痩せます。

で、話を戻して冷蔵庫。
これ、4階まで階段を昇って、持って上がれるのだろうか?
引越し費用もできるだけ抑えたいので考えてしまう。
確かエレベーターがないと、引越し費用って高くなるんですよね?
できれば新しいパソコンを買いたいので、できるだけ節約したいのだ。
友人に相談すると「今はPCより生活必需品を揃えることが先決なのでは?
一人暮らしでそんな大きな冷蔵庫は不経済だし、リサイクルに出して
新しいコンパクトなものを買えば?」
とアドバイスを受ける。
「パソコンも必需品だし・・・」
「どうせ独身男のPCなんて、エロにしか使わないんだから我慢しろよ」
ふん。失礼な。

今日、その友人(鉄郎君)と日本橋に行ってPCや家電製品を見て回った。
鉄郎君は家電に詳しいのだが、名前のとおり「鉄」だ。
鉄ってのは鉄道オタクね。
鉄道オタクってのは俺みたいなゲームオタクとは又別の種類なわけでして。
彼の言動は全然理解できない。
同じオタクと言っても理解が及ばないことがたくさんある。
彼のipodにはいわゆる洋楽とか邦楽といった音楽が一切入っていない。
その中には各鉄道の駅の到着のアナウンスや、電車の音、車内チャイム
なんかばかりが収められている。
ちょっとした変態だ。
御堂筋線に二人乗っていたのだが彼はイヤホンを片耳だけに挿しながら
電車に揺られることを楽しむ。
駅に着くごとに再生ボタンを押して駅のアナウンスと同期させて楽しむ。
「次はなんば なんば。千日前線 近鉄線 南海線は乗り換えです。
出口は左側に変わります。The next station is NANBA.Station number M20~」
みたいなのを右と左で聴いて楽しむのだ。
変態だと思う。

まぁ、その変態性を抜きにすれば、なかなかいいやつである。
容姿も少し可愛い。
最近太り始めたので、だんだん俺の許容範囲に近づきつつある。
ただ、彼は純粋すぎて冗談が通じなかったり、やたらと気を使いすぎて
妙な行動をとってしまうことがある。

「大阪は俺の庭みたいなものだから、今日は大阪までの電車賃すべて俺がおごるね」
意味がわからないw
大体、俺の用事で日本橋まで付き合ってもらってるのに、何故に彼が電車賃を出すのか?
以前から思っていたのだが、彼も俺以上に友達との距離感が
わからない性質なのかもしれない。
彼なりの友情の提示の仕方なのだろう。不器用なのだ。
でも、そんな奢ってもらう理由がないので丁重に断る。
そんなに俺に気を使わなくてもいいと言う。
鉄郎君はその言葉に少し泣きそうになってしまう。
おいおい。そんなことで傷つくなよw
「じゃ、じゃぁ大阪の地下鉄分だけ今日はおごってもらっちゃおうかな」
となだめる。
なんだ、この関係はw

腹が空いたというと、鞄から自分でこしらえた特製のグルメマップをだし、
何処の何が旨いかと楽しそうに語りだす。
うどんが食いたいといえば、うどん屋をいくつかピックアップして、
熱心に語り始める。
いいやつだと思う。
結局阪神百貨店の地下で立ち食いしたんだけど、そこでも奢りたいといい始める。
今度は素直に従ってきつねうどんをご馳走になる。
お返しにチョコレートサンデーをご馳走する。
「別にいいのに、別にいいのに」と繰り返しながら、それでもうれしそうに
チョコレートサンデーをぱくつく。
俺はオタク特有のこういう不器用さがとても好きだ。
彼は少しいっちゃってるけれどねw

結局何も買わずに帰ってきたんだけど、おそらく今度会うときには
冷蔵庫のカタログをどっさり持参してくることだと思う。



06

02

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家族

シシマルの籍に俺が入ることを条件としました。

さらに付け加えるなら、彼の実家の連絡先を教えてもらうことも。

それほど家族だと言い張るなら、この条件を飲めと言いました。
別に妻の座が欲しいわけじゃない。
シシマルの恋路を邪魔したいわけでもない。
家族だというならば、互いに何かがあったとき、
きちんと関われる後ろ盾が欲しいと願ったのです。
中途半端に飯を食う程度の関係ならいらない。
元彼という立場で時々会う程度ならそんなものなくてもいい。
寂しさを紛らわせるための存在になんかなりたくないし、なってほしくもない。
例え今後会わなくても、何かあったときにしっかりと関われる立場をくださいと言った。
その覚悟があるならば。

大輔さんの入院の時、俺は立ち入ることができなかった。
所詮夫婦、血族の前にはゲイの間柄など鼠の糞程度で
しかないことを思い知らされた。
何もできないことがひたすらに悲しかった。

共に過ごしてきた10年と言う歳月は俺にとってどの時間も大切な宝物です。
こういう別れになったけれど、それでもそう思うのです。
もちろん傷ついてるし、許せないこともまだあります。
でも、所詮恋なんてそういう危険性を常にはらんでいるものだとも思うのです。
一緒に住むことも、もうないと思う。
体を交わすことも二度とないでしょう。

俺は家族というものがどういうものかあまりわかっていません。
小説やドラマの世界の中でしか知らないような気がします。
俺は人をすぐに信用してしまうところがあるそうですね。
劣悪な環境に育ったくせに、何て甘い処世観なのでしょうか。
以前、大輔さんにゲイの世界の生き方を教わったことがあります。

「自分を一番に愛しなさい。その余力で相手を愛すること。
他人を愛しすぎないように。信用することは美徳だけど、
相手のことを100%信用するのはただの恋愛馬鹿だよ。
まさしく盲目だ。一人で生きていくために、きちんと仕事をしなさい。
裏切られても傷つき過ぎないように。某は危うい。
ゲイの世界は所詮SEX優位主義の世界だから、
多分某のような子には酷だと思う。」

大輔さん、あなたの教えは正しかった。
あの時、若かった俺は全否定をして、あなたに食ってかかったけれど。
でも、俺はそれでも人を信用してしまうんですよ。

シシマルさん。
別れた後も、俺を家族だと言ってくれて本当は嬉しかった。
詭弁だと、言い逃れだとも思ったけれどあなたは一貫してそう言い続けた。
それじゃ、本当に家族にしてください。
もし俺が死んでしまったら、あなたに連絡が行くようにしておきます。
兄弟たちに連絡をして、あとのことをよろしくお願いします。
部屋の片付けもお願いします。
ゲイ関連のものも処分してPCのデータも消去してください。
もしあなたに何かあったら俺に連絡が行くように準備しておいてください。
後のことは全て俺が面倒見ます。
そういう関係にならせてもらえるなら、俺を家族と呼んでください。

シシマルの答えはYESでした。

06

01

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YES

可愛い男はいくらでもいる。
いるのだけれど、みんな似ている。
でも、なぜみな似てるのだ?
AとBの見分けがつかない。
BとCの見分けも困難だ。
で、何故かAもBもCも同じように似た相手を選ぶのだなぁ。
この世界は摩訶不思議なり。
俺はAもBもCもそれなりに可愛いと思うし、
正直誘われたら俺の愚息も多少反応するけれど
本気で寝たいとか話したいとか食事したいとか、それこそ付き合いたいとか
思わないんだよなぁ。
トレンドとしてこういうのが可愛いんだなとは思うけれど。
なんだか馴染めない。
A~Cの幾人かと話もしてみたけどもなんだか面白くない。
何でだろう?
ゲイの海原への船出計画、未だ港を出ず。
俺のボートはどこにある?

*********************************************

シシマルとの話し合いはそれでも延々と続く。
長年連れ添った二人なので、それなりに手続き事項や
取り決め事項が残されているのだ。
この辺はノンケの離婚ほどではないにしても多少似ているかもしれない。
でも、もうお互い声を荒げたりというようなことはない。
家を出てしまえば、それなりに俺の心も落ち着いてきた。
シシマルも冷静になってきたのだと思う。
それでも、もう俺は昔の俺ではなくなってしまっていると感じる。
今までのよれよれの某は既に壊れてしまったのだと思う。
小綺麗な言い方をすれば、俺の中の神聖さが汚されてしまった。
40歳のおじさんの心に、神聖さが残っていたのだとしたらの話だけど。

ここ最近、今まで体験したこともないような種類の性欲が
体の底から湧いてくるときがある。
その衝動は強烈だ。
すぐにでも路上にいるそこらの男を捕まえて服を引っぺがし
体の隅から隅まで味わい、暴力的に犯したい衝動に駆られる。
あるいは、俺自身が暴力的に徹底的に陵辱されたいという衝動。
一人で慰めてみても、その衝動がおさまらないときもある。
これほど硬く熱い勃起を経験するのも久しぶりな気がする。
体の組織が何もかも変わってしまったのではないのかと思うほどに。
射精の量もおびただしい。
不思議なものだ。

シシマルは今後も俺の人生に関わることを望んできた。
月に一度でもいいし、食事を一緒にするだけでもいいから
某と一生合えないのは嫌だと言って来た。
今更こんなこと言って尚更嫌われると思うけれど、
某のことを嫌っているわけではない(某は嫌ってるだろうけど)
むしろ俺は未だに某のことをものすごく愛しているのだ、と。

そういう要求は予想の範囲内だった。
俺は決して万人に好かれはしないし、
(というかどちらかと言うと反感を買いやすいと思う)
容姿も思想も確実にゲイのトレンドからは大きくずれているかもしれないけど、
一度深く付き合って心を通わせれば、俺を切ることは大きな苦痛を伴うはずだ。
過大評価をするわけでもなく、世の中に俺みたいなのはそうはいないのだ。

俺はシシマルとの関係の決着はカットアウトすることを望んでいる。
もう2度とあなたと会いたくないんだと。
たとえシシマルの言うとおり会い続けたとしても、
今後二人は同じことで笑いあったりすることも段々となくなっていくはずだ。
二人共通の話題もなくなってしまうかもしれない。
今まで二人で生きてきたのに、そういう感じになるってことは、とても悲しいことだと思う。
俺はあなたのことをちゃんと許せていない。
一方的に被害者だとは思わないけど、それでも俺はあなたのしてきたことに
ひどく傷つけられて、大事なものが徹底的に損なわれてしまった。
もう、これ以上俺の人生に関わらないでほしい。

それでもシシマルは言う。
某を裏切って傷つけたことに言い訳はしない。
一切合財すべて俺が悪い。反論の余地もない。
ただ、某を捨てるってことはやはりどうしてもできない。
某が誰と付き合ってもいい。
もちろん俺にそれをとめることはできない。
権利すらない。
何があっても、もう2度と某に付き合ってくれとも言わない。
でも、某を家族として大事に思うし、愛している。
そこだけは信用してほしい。
今更何を持って信用しろなんて言ってるのかと思うだろうけど。
お願いだから。
俺の人生から某を失うことだけは耐えられない。

どうしてもと言うなら。
俺はシシマルに一つの条件を出した。
あなたの覚悟が本当だと言い張るなら、この条件を飲んでくれないか、と。
自分でもとんでもない条件だと思う。
シシマルはしばらく考えた後、真剣な面持ちで答えを返してきた。

YES。

プロフィール

(yore)2BOW

Author:(yore)2BOW
桜田淳子「20歳になれば」の替え歌で

まってください 44歳になるまで
まだ言わないで さよならだけは
まってください 読者の興味
はなれたことは わかってるけど

更新するわ なるべくするわ
43歳のうちに 43歳のうちに

44歳になれば 体重減らす
ユニクロで服が買えるぐらいに
44歳になれば 彼氏をつくる
無理じゃないよね?多分多分w

ラララララララ・・・

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