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自分が鈍い男だとは思わなかった。

職場の同僚の一人からいつのまにか憎まれていたらしい。
昨日、事が大きくなるまで気づかなかった。
少し変な人だなとは思っていたのだけれど。
昨日、上司からその男のある態度について叱責があった。
すると、なぜかその男は上司の前で俺の名前を出し、
自分よりも俺の方がどれだけひどい人間なのかとわめき始めたのだ。
驚いた。
ただ、何を言ってるのかがよくわからない。
要約すると、俺が彼を侮辱しつづけており、業務の遂行を著しく妨げて
いるということが言いたいようだ。
とりあえず、本社で話を聞くからとその男は上司に連れて行かれた。

後に残された同僚たちは「気にしなくていいよ。」と声をかけてくる。
気にするも気にしないも、何が起こっているのか状況がつかめない。

「彼って周りのみんなに某君の悪口をずっと言い続けてたんだけど。
結構みんな辟易してたんだよ。だから本社にみんなで上申したの。
職場の雰囲気が悪くなるからなんとかしてくださいって。
某君は全然それに動じずに働いているからすごいなって思ってた。」
「いや、そんなこと知らなかったから別にえらくもないんだけど。
それにしても俺の何が気に入らないんだろう?」
「もう、何もかも気に入らないみたいだよ。」
「何もかもw」
「なんか我関せずって言う某君の感じが余計に憎しみを育てたのかも」
「でも、別に彼何も俺には言ってこなかったような?」
「色々嫌がらせされてたでしょ?」
「嫌がらせ?」
「気づいてないの?」
「たとえば?」
「たとえばって・・・。某君鈍いんだw」

どうやら鈍いらしい。
イジメとかには敏感な性質だと思っていたんだけど。
多分、その男のことなんかかまっていなかったんだと思う。
シシマルのことや、如月さんのことや、新業務のなんやかんやで
他の事は何も目に映っていなかったのだ。
実際のところ。
ただ、彼から受けるその憎しみの元が思い当たらない。
彼はなんでそこまで俺を憎んでいるのだろう?
世の中って、怖いなぁ。
まぁ、俺は私生活がメチャクチャになってて、それどころじゃなかったからね。
それにしても、彼これからどうするんだろう?
職場で孤立しちゃうんじゃないのかなぁ。
いじめるんならもっと周到にしなきゃw
相手にいじめが気づかれていないってのも、手ぬるいよ。
俺ならもっと上手くやるなw

まぁ、人に憎まれるということは誰しもが感じるのと同じく、
あまり気分がいいものではない。
なんとかしないといけないのだが、その根本が思い当たらない。
と、すれば、俺にできることは限られてくる。
今までどおり、普通に仕事しつづけることだ。
それが、彼を刺激するのだとしても。

*********************************************

来月の上旬の引越しにむけて全精力を傾け日夜準備しております。
かつてこれほど無意味に引越しを繰り返す男がいたでしょうか?
否。
日本広しと言えど俺だけですよね。
引越しの度に貧乏になっていきます。
はぁぁ貧乏貧乏。
と一人貧乏ダンスをおどる毎日です。
荷物を減らすためにまたまた処分を繰り返す。
ともすると気分がどよんと落ち込むのをなんとか堪える。

でも、今日は少し幸せ。
村上春樹の新刊を買ってきたから。
上下巻で1000ページもある大作。
もうこれさえあればいいんだ。
それだけで幸せになれちゃんだから。
3800円。けして高い買い物にあらず。
シシマルに振られようと、その他の男に憎まれようと。
ちちんぷいぷい弁当もセブイレブンで買った。
プリンも、午後の紅茶も買った。
今日は荷造りの手を休めて読書に浸ろうと思う。
何人も邪魔をするでない。
特にシシマルよ。いまさら寂しいとは聞く耳持たぬわw

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読者の皆さまへ

拝啓
愛すべき読者様。

数多あるブログの中から、このような偏狭な処をあえて選ぶ酔狂な
センス素敵でございます。
いえいえ恥じてはいけません。
好きなものは好きだと言えばいいのです。
毎度足を運んでくださり、誠に感謝に耐えない。
そんな皆様を愛しております。ハート。

が、巷に流れている風評に惑わされてはいけない。
このブログを読めば、背が伸びるとか、宝くじが当たるとか、
素敵な彼氏を即座にゲットとか、精力回復とか、逃げた犬が戻ってくるとか、
探し物が見つかりましたとか、夫婦円満だとか・・。
そんなご利益が授かるなどまっこと根も葉もない下らぬ噂です。
俺自身がこれだけ不幸なのに、ブログを読んだだけで幸せを
掴もうなどと甘ったれた根性の読者様などごく少数だとは存じますが。

かと言って、俺のブログを読んだからといって
背が年々縮み、貧乏なのに泥棒に入られ、
素敵な彼氏に即座に袖にされ、精力は衰える一方で、
見つかった犬は妊娠しており、失せものは未来永劫見つからず、
夫婦仲はこじれにこじれまくるという事象も起こらぬので安心召されよ。
が、、万一俺を差し置いてこのブログを読んだおかげで幸運ゲットしましたと
いう事象が発生した方はご一報ください。
デジタル時代の御伽噺研究に余念がない俺がその解明に努めあげ、
人類の進歩と調和のために更に人肌脱ごうではないか。

いささか苦言を呈する。
ここに訪れている読者は心優しき、頭脳明晰な紳士ばかりだという
評判は書き手としても誉れ高いものである。
いやいや俺の人徳というものだけではござりませぬ。

だが、おかしいのである。
ここ最近俺は不幸なのだ。
不幸のウルトラCなのだ。
振られ男のグローバルスタンダードになりつつある。
そんなものになってたまるか。

それなのに、なぜに皆さん静観されているのだ?
もっともっとコミットメントしてもかまわないと思うのだが?
書き手と読み手の距離はイスカンダルと地球ほど離れているものなのだろうか?
俺は寂しい苦しいと毎日毎日書いているのだ。
ブログを更新せずとも、モニターの向こう側で毎時毎分毎秒
身悶えながら苦しんでいるのだ。
見えないのか?
類まれなる君たちの想像力で補えたまえ。
人恋しさに月を見ながら夜な夜な吠えまくっているのだ。
京都界隈で深夜に聞こえるむせび泣きは俺だと思ってくれてかまわない。
おそらく比叡山を越え、隣の琵琶湖までも波立たせるほどの悲しい男吠えなのである。

そうだ。
読者はもっと踏み込んでくれてもいいのだ。
何に遠慮がいるものか。
コメントや拍手などでこのグローバルスタンダード化寸前の振られ男の
悲しみは癒せないのだ。

何をしてほしいとこの馬鹿は言ってるのか?と思ってる方もいるのだろうか?
男一匹よれよれの某、そんなはしたないことをこちらから口にするのは
いささか憚られる。
憚られるのだが、あえてヒントという形で言ってみようか?

かわいい男を紹介しろ。

失礼。あまりにも直接的すぎた。
が、ここまで俺を放置してしまった読者様にも責任があるのだ。
俺が言葉にせずとも察しろと声を大にしていいたい。
「うじうじした失恋話に飽きてきました」などと書いてくる暇があったら
俺に話題を提供しろ。いや、乱暴な言い方になった。
話題を提供すると思ってかわいい男を紹介してください。

当方、人間が出来ているので、多少の誤差は脳内で修正可能です。
年は15歳から60歳まで(前後5歳は修正可能)
できれば、太めの男(多少やせていても、歩行不可能なほど膨れ上がっていてもOK)
話していて飽きない方(多少無口でもこちらがフォローいたします)
食べものの趣味が合う方(ベジタリアンでも合わせます)
はなはだ、こちらの好みを押し付けすぎる感もあるが、こういう殿方を
求めております。
なに、こちらとて重苦しい付き合いは求めておりません。
やることやれば、ちゃんと後腐れなく別れて差し上げます。
かと言って冷たい男だと勘違いなさっては嫌でございます。
よれ某はそんなジゴロ気取りの不埒者ではございません。
たとえ別れたとして、戻ってきても暖かく迎える度量も備わりました。
歴代の俺を通り過ぎていった男たちのおかげです。感謝。

皆さまは話題(男)を提供する。俺は皆さまに話題を報告する。
持ちつ持たれつのすばらしい関係じゃないですか。
さぁ、応募しなさい。紹介しなさい。
何に遠慮がいるものか。
                            よれよれの某 拝

05

23

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飯を作る。

ニュースで連日報道されているとおり、京都は今大変な状態に置かれている。
インフルエンザが猛威を振るっている中、シシマルは毛布に包まってうんうんとうなっている。
厄介なことにこんな時期にややこしい風邪を引いたのだ。
インフルエンザの検査結果は陰性だったのだが、熱が37度8分もあるらしい。

寝込んでしまった彼の為に飯を作っている自分がいる。
自分のお人よし加減にほとほと嫌気がさす。

彼は数ヶ月前俺が風邪で寝込んでいるときに、ブサイク男と
ハメ撮り旅行に出かけていた。
先日のデジカメの盗み見でそれが発覚した。
別に風邪ぐらいで看病してほしいとも思わないけど、
その姿勢に悲しみを覚える。
そんな仕打ちができるシシマルってやつは、俺に
「悪いけど、ご飯お願いできる?ごめんね」と頼むことができてしまうのだろう。
易々と甘えることができるのだ。
だんだんわかってきた。
シシマルは多分俺とは根本的に違う人間なんだ。

ササガレイのオイル焼き、ほうれん草のおしたし、豆腐の肉詰め
アサリのおすましを作ってやる。
ご飯もシシマル用に少しやわらかめに炊いた。
俺は悔しいことに、こういうことができてしまうのだ。
彼は俺の行為に感謝の言葉を述べるが、その言葉は
俺にはもう何も響かない。ただただ虚ろだ。

怖いことを考えてしまった。
彼はある種の欲望とかに歯止めをかけるという行為がとても苦手な
性格なのではないかと、今回のことに限らず、過去を振り返って
思うのだ。
ここには詳しい事例は書けないけれど、そういうアプローチで彼を分析していくと
思いあたることが数多く浮かんでくる。
そういうことを考えちゃいけないと自分に言い聞かせるのだが、
進みだした思考はどんどん彼を黒く塗りつぶしていく。
彼は時折他人の気持ちっていうやつが見えなくなるのだ。
誰しもそういう一面があるだろうとは思うが、彼はそれが顕著なのだ。

数日前。
彼が俺が部屋にいるにもかかわらず、セクフレと電話で話し始めたあとのこと。

「俺がまだ一緒に暮らしてるのに、よくも堂々とセクフレに電話できるよね?
どうやったらそういうことができるの?節度がないの?バカなの?
想像力がないの?俺が苦しむってわかんないの?それともわかってやってるの?
せめて、俺に見えないようにするってのが思いやりじゃないの?
俺には本当に理解できない。あんたがどんどんわからなくなっていく。」

「でも、外で電話かけてくるって言えば、それはそれで某にわかるし、傷つくじゃん」

「だったら、俺がいる間は電話を我慢しようという気にならないの?」

「そんなこと思いつかなかった。俺、某を傷つけてばかりいるんだね」

「あんたの望みどおり俺は来月にはこの家を出て行く。
そうすれば好きなだけセックスでも、電話でもやり放題でしょうが?
それともあんたが人並み以上の性欲をもてあましてるなら、
俺の仕事は当直なんだからその日にあわせれやればいいでしょ?
別れたとしても、人として甘えていいことと悪いことがあるんじゃないの?
あんた、俺より頭いいんでしょ?」

「どうせ俺がみんな悪いんでしょ。俺は某ほど人間できてないから」

「その程度の人間力しかないの?あんたほどの人が、俺にも感情があるって
何で想像が働かないの?某に悪いことした悪いことしたって泣くばっかりで
基本的に何もわかってないんじゃないの」

「・・・・・・」

「あんたは子供を虐待する親の気持ちがわからないとか言ってたけど、
多分あんたはそちら側の人間だと思う。ひどいこと言うようだけど。
パチンコをしたいからと言って子供を車に置き去りにするようなことが
平気でできる。
彼が連れ子を邪険にするからといって一緒に子供を叩くことができる。
あんたが俺にやってることはそういうことなんだよ。
心が離れたとか、恋が終わったとかそういうのはもういい。
せめて、互いに思いやりをもって別れようとなんでできないの?」

・・・・・・・。
料理を作りながらそんな会話を思い出す。
辛い。
辛すぎてこのまま死にたくなってくる。
許すと許せないで未だに心は揺れ動く。

「料理の材料費いくらだった?お金払うから・・・」

そんな言葉に泣けてくるのだ。
シシマルが財布からとり出した二千円を乱暴に奪い取って、
俺はすべての感情を止め、自分の部屋に閉じこもった。

俺の部屋の扉の向こうでシシマルが話しかけてくる。
「ごめんね、つらい思いばかりさせて。某に甘えてばかりいて。
悪いのは全部俺なんだから。だから苦しまないで」

・・・お願いだから、もう何もしゃべらないでくれ。

05

20

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断りました。

シシマルと別れてから、モテはじめた。
ような気がする。
妄想男の悲しい勘違いでなければ。
ま、今までが今までなので、比較対象が貧しすぎるのだけれど。

実は、恰幅の良い達磨ダディさんから付き合ってほしいと言われた。
でも、即答で「付き合うのはちょっと」と断ってしまった。
理由はいくつかある。

第1に、しばらく誰とも付き合う気がしないということ。
恋愛はもうしばらく休みたい。
なんだかシシマルのことで、人間不信に近いものが芽生えてしまい、
割と誰も信用できないようになってしまっている。

第2に、彼は余りにも似すぎている。
容姿が余りにも元彼の大輔さんに似すぎているのだ。
最初見たとき、本人なのかと見紛うばかりであった。
本人のはずがないのだけれど。

謙虚になってみれば、俺なんかを好いてくれるなんてこのチャンス逃したら
もう後はないんじゃないのかとも思うのだけれど。
でも、どう転んでも、どう考えてみても、俺は結局のところ彼を愛していない。

第3の理由はそこだ。
彼を愛していない。
もしかしたら、付き合っていくうちに好きになって、
そのうち愛が芽生えるのかもしれない。
愛はこの際おいといて、シシマルを忘れるためにも新しい付き合いを
してみるのもいいかもしれないとは思う。
彼はゲームが趣味で、本もたくさん読むとのこと。
そこは嬉しい共通点なのだ。
(50代でモンスターハンターをしてる人がいるなんて驚いたよ!)
食事の趣味も合う。
容姿もまぁ好みの範囲内だ。

でも。
二の足を踏んでしまう。
躊躇してしまう。
怖いのだ。
更に言うと、面倒くさいのだ。
たとえば、俺が盲目的に恋に落ちてしまえば話は簡単なのだろう。
それなら、激情に流されて恋にやたらめったらと走りだせば済む。
でも、さぁ今からお付き合いしましょうよ、って言う誘いには
素直に「うん」とうなずけない。

恋はなんでこんなに面倒なのだろう。
人は運命的に巻き込まれ型に否応なしに恋に落ちてしまう。
その大半がうまくいかない。
うまくいかない恋にもう数え切れないほど傷ついてきたし、
数え切れるほどの人数の恋心を傷つけてきた。
もう、やめたいのだ。
恋なんて面倒な感情をシャットアップしてしまいたい。
俺に恋するのも、俺が恋するのも、今後一切やめてほしいと
極端な話思ってしまうのだ。
恋は人を成長させる?
もう、いいよ。成長しても幸せになれんもん。

じゃ、恋していない人と付き合うってのは、逆説的に言えば、
道理に叶っているのではないか?
その彼に裏切られたとて、傷つくこともないだろう。

軽い気持ちでもいいのだと達磨ダディさんは言う。
君に好きになってくれとは言わないけれど、俺は君の事が好きなのだ。
と繰り返し言ってくる。
おそらく男冥利につきる。
俺なんかにはもったいない言葉だ。
それでも、俺の心は躊躇したままだ。

でも、おそらく、こういう気持ちのままで付き合えば彼を傷つけるのは
目に見えている。
どうせなら、「別に君の事愛してないけど、とりあえず付き合わない?」
と言う言葉をくれないものだろうか?
それなら、素直に「はい」と言えるのだけれど。

05

19

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人の道を徹底的にずぶずぶと踏み外す

いきなり言い訳をする振られ男の見苦しさを、
看過できぬようでは皆様人間ができていないと云わざるを得ない。
あくまで人には寛容に。
パイン材でできたクローゼットよりも傷つきやすいナイーブの塊である
俺には特に寛容に。
今日からこのブログのテーマでもある。

新居への必要書類として、俺の顔写真が必要だと管理会社が
ぐだぐだと抜かすので、仕方なく写真でも撮りに行こうかと思いきや、
そういえば年末の就職活動での写真があったはずと思い出す。
でも、探せども探せども失せ物は出ず。
そういえば、八坂神社で正月に引いた神籤に書いてあったではないか。
失せ物なかなか見つからず。
待ち人遅く来る。
恋、叶わず。
すべて神様の言うとおりなのである。
だからどうすればいいのかというところまでのフォローはしていただけなかった。
ああ、そういえば前厄でしたね。今年は。

ま、そんなことはどうでもいい。
写真がみつからないなら撮ればよいと思い、
シシマルのデジカメを拝借することにする。
それをプリントアウトすれば安くあがるという算段。
少しぐらいなら、借りてもいいだろう。
後でデータを消しておけばばれない。

そこで、俺は見てはいけないものを見つけてしまいました。
新しい彼とシシマルのお汁粉にコンデンスミルクをかけカルメラを溶かしたような
甘い二人の記念写真の数々。
最初は一応ショックでした。
見ないでおこうとも思ったのだが・・・。
悲しき野次馬根性と嫉妬心が勝ちました。
人間の好奇心とはかくも悲しく、卑しいものなのですね。
ページをさかのぼっていく右手の操作を止めることができなくなりました。

まず、最初に感じたのが、こんなブサイクな男に俺は負けたのか?
という憤りでした。なんじゃ、この駄デブは。
ま、イカニモ系に分類される生き物であることには違いないが、
これは、違うだろう。
ま、イケテル男が写っていればそれはそれで、腹立たしいとも思うのだが。
二人がどこへやら旅行に行ってるであろう、スナップが続く。
日付は5月10日から始まっている。
つい最近だ。
この盗見の行為は俺の品性をどんどんと加速度的に貶めるに違いない。
俺のカルマは急降下である。
これがウルティマならクリアできないかもしれない。
でも、やめられない。
メージをめくっていくうちにベッドで二人寝転び、
顔を上に向けながらのツーショット写真を目にする。
シシマルの瞳が恋をしている。
ウルウルのメロメロだ。
恋する男の瞳は大変見苦しいと再度思う。
それが10枚ぐらい連続して残されている。
おそらくデジカメの機能をフル活用しているのであろう。
恐れ入った。

ついで、イカニモ崩れの寝姿。
その寝姿をバックに自分もフレームインして記念写真を納める
シシマル。愚かさも極まれりである。
すぐに彼に電話をかけて猛省を促したい衝動に駆られるが、
そこは人格者の俺なのでぐっと堪える。

気づいたのだがどんどん過去へとこの記念写真は遡っていくようである。
二人はどうやら逢うたびにホテルでの逢瀬を楽しんでいるようだ。
それも結構高めなシティホテル。
決してラブホテルではない。

チンチンのアップや裸体、水着姿のシシマル、褌姿の彼、コックリングを
つけたどちらかの股間のアップ。
どっちだろう?
二人ともチンコの通常時のサイズが同じようなのでよくわからない。
よく見ると皮被りの先に雫のようなものが光っている。
小便の直後か、射精の後の記念撮影なのであろう。
コックリングはどちらなのか?
でも、正直驚いた。
こんなにしっかり、がっちりホモボモしいセックスライフを
楽しんでいるなんて思いもしなかった。
じゃ、お前はどんな想像をしていたんだと問われると答えに窮すのだが。
少し、頭で整理する。
コックリング、褌、水着。
やれやれ。

次はハメ撮りの画像が写し出される。
あらら。
これはどっちがどっちだろう?シシマルが挿入されているのか?
その逆か?
局部のアップなのでこれもよくわからない。
俺はシシマルの裸体など何一つ思い浮かばないし、
写真で見ても判別できない事実にいまさらながら唖然とする。

煙草をふかしているイカニモ系さんの画像。
おい!
俺には煙草すうなと口やかましい癖に彼もすってるやんけ。
どないやねん。
ここで少し腹を立てる。
すぐに職場に電話をかけて、彼に猛省を促そうと思い立つが
人格者の威厳が損なわれる恐れがあるので寸でのところで堪える。

二人でケーキを食べたり、一緒に食事したりと仲良い二人が続く。
彼の裸体、イカニモの裸体。
だんだん飽きてくる。
不思議と最初に感じたほど嫉妬心が沸かない。
データも80枚を過ぎたあたりで終わって俺の写真になった。
ディズニーランドに行った時の写真だ。
そっか。これが最後の俺の写真なのか。
それにしても俺の写真は消しとけよw

そのとき、ひとつのことに気づく。
イカニモとの逢瀬の記念写真、最終の日付が1月22日となっていた。
1月22日?
俺がシシマルの浮気が決定的だと気づいたのが3月29日。
彼が告白したのが4月初旬。
そのとき、まだ付き合って数週間だと抜かしていたけれど、
その二ヶ月前にはもうすでにやることやってたんだ。
ここでも嘘つかれてたのか!
本当に信用できないなぁ。嘘ばっかりじゃないか。
俺に偉そうなことばかり言って、俺に甘えるところは甘えて、
その癖しっかりちゃっかり、裏切ってたのかよ。
でも、まぁ仕方がないなぁ。
ずっと俺のこと裏切ってましたなんて言えないよな。

一通り盗み見た後、そっとデジカメを元の位置に戻しておく。
いけないことをしたのは判っているけど、後悔していない。
なんだかすっきりしちゃったと言うのは変だけど、ある程度腑に落ちた。
そうか。
こういう生活が彼の望みだったんだと思った。
コックリングと褌と水着。
なんだかその3つの神器を目にしただけで、まるで別世界のようにも思えてくる。
そこには二人の世界がもう築き上げられているわけで、高尚とは言わないまでも
俺の手にはもう触れられないシシマルの姿が何枚も何枚も記録されていたのだ。

外道の極みに手を染めた俺は、もう何とでもなれと一人笑うしかないのである。





05

15

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若作りの病

くぅだらねぇとつぶやいて、醒めた面して歩くぅ~

なんて古い歌を口ずさんだりしながら今日の昼間河原を散歩してきました。
俺は先日からちょっと遅めのGWに入っておりまして、
働く皆様を尻目に、仕事を休んでおります。
平日の休みはええねぇ。
どこ行っても混んでないし。

少し、足を伸ばして昔住んでたマンションの近くの商店街まで
行って、鳥のから揚げを買った。
ここの店のから揚げはとっても美味しい。
下味が何なのかわからないんだけど、甘めの味付けで鶏肉自体に
臭みがなくやたらと美味い。
いつも家に帰るのが待ちきれずに、往来で袋を開けてパクパク食べながら歩いてしまう。
店のお姉さんが「お兄さん、今日はつくねも美味しいから買っていきぃな」
と声をかけてきた。
薦めに従って、つくねも一串いただく。
その場で食う。
確かに美味い。もぐもぐ。
ん?もぐもぐ。
お兄ちゃん?もぐもぐ。
はたして、俺はお兄ちゃんと呼ばれるような年なのか?

突然だが、俺は年相応に見えないらしい。
そういえば、先日も某発展場で年を告げると、たいそう驚かれた。
若く見られて喜んでいるわけじゃなく、単純に事実を言っている。
どちらかというと、オヤジになったほうがモテるような気がするので
年相応に見られたいのだけれど。
何が、駄目なんだろう?
苦労知らずで能天気に生きてるから駄目なんだろうか?
それなりに、苦悩も味わってると思うんだけどなぁ。
顔が童顔ってわけでもないし。昔は老けて見えると言われたような?

着てる服が年相応じゃないのだろうか?
もしかして、若作りなのか。
とうとう俺にもその病に冒される日が来たのか?
嗚呼、恥ずかしや。
穴があろうがなかろうが入り込みたい。
知らぬ間に、忌むべき存在「若作りオヤジ」に自分がなっていたなんて。
ゲイのおじ様の大半がこの病に冒されているというのに。
自分だけは、自分だけはこの病にかからずに行こうと若き日に誓ったのに。

CA3A0123.jpg

で、今着てる服を適当に写真に撮ってみたのだけれど、
見直してみてもどこが駄目なのか自分でよくわからない。
別に普通な気もするんだけど。
そもそも40代の男って、どういう服着ればいいんだろうか?

でもでも、よく考えたら発展場って裸じゃんかw
服は関係ないよなぁ。
ザーメンの量が半端なかったせいだろうかw
この間はSEX自体が久しぶりだったからか、ものすごく大量に出たもんなぁ。
でも、アレ?
それも違うな。
俺を風呂場でナンパしてきたんだから、ザーメンの前だよな?

幼稚な所作の所為か?
歩き方が未だにペンギン歩きだから、幼く見えるんだろうか?
でも、ノロマには見えても幼くは見えないだろう。

何だ。
何が悪いのだ?

近場にシシマルしかいないので、不本意ながら聞いてみる。
「40に見えなきゃ、いくつに見えるって言うんだよ?」
「う~ん、36ぐらい?」
微妙だなw
それぐらいなら、じゃ、いいやw

明日は連休最終日。

明日もまた、どこへ行く?愛を探しに行こう~

05

13

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ドラマチック体質

なんだか無性に虚しくて悲しくていてもたってもいられない。
思わず駅のホームにふるさとの訛りを聞きにいったり、
浜辺で蟹と戯れたりしてしまいそうな勢いの不安定感だ。
あいにく京都出身なので烏丸駅で佇んでも、人々の訛りに懐かしさも覚えず、
京都市に海はないので蟹も俺なんかにかまってやくれやしない。

一晩過ぎれば、なんだか無性に腹立たしく、且つ虚しく、尚且つ悲しいのだ。
俺は真っ当な怒りをもっと発散すべきなのだ。
それなのに無闇やたらとポリアンナ回路を発動させてしまい、
「なんだか何でも許せちゃうの!
だってこの世の中良かったことばかりなんですもの」
阿保か、俺は?
シシマルよ、お前は人の心配をする前に己の功罪を虚心に見つめなおせよ。
それでも、俺は彼を前にするとほいほいと何でも許してしまうのだろう。
俺の理想とする恋愛流儀にいちぢるしく反しているような気がする。

物事よ、もっと単純であれ!

俺の生活はどんどん市井というか、一般の穏やかなものと
かけ離れていってるような気がする。
このブログはあくまでも市井のゲイの生活をのんべんだらりと書いていきたいと
おもっているのに、ちょっと隙を見せるとすぐにドラマチック野郎が俺の背後を狙い打つ。

驚くなかれ。
昨日俺は告白をされた。
・・・女に。
どうして、こういうことになるのだ?
一月ほど前からどんよりとした感じで、それでも空ろに笑顔を振りまいて
仕事をこなしていたのだが、休憩時間に女子社員についぽろっと
今の辛い状況を漏らしてしまった。
もちろん、ゲイであることは隠すので、彼氏を彼女に置き換えて。
そうして、ことあるごとに慰めや、アドバイスや、励ましをもらったりしていたのだ。
こういう話は女の得意分野だ。
33歳バツイチの彼女の名前は如月さん。
如月さんは昼のみの勤務なのだが、あまり接触はなかった。
この打ち明け話をしてから、何かにつけ俺に話しかけてくるようになった。
夜、食事したりも確かにした。向こうの誘いで。
俺も女相手だと気楽なので、適当につきあって打ち明け話を華麗に彼女変換しながら
話したりしていた。
先日メールで「やっと一人で暮らす家を見つけて、その準備にかかります。
色々相談にのってもらいありがとう」と報告をした。
「これから大変だけど、私でできることなら何でも言ってね。
新しいスタート応援しています」と帰ってきた。

次の日、出勤してみたら、彼女から手紙を渡された。

「いつのまにか某さんのことが心配でたまらなくなっていました。
毎日某さんのことばかり考えてしまいます。
今はまだ、次の恋のことなんか考えられないだろうけど、
そばに私がいるってことを覚えててほしい。
返事がすぐに欲しいわけじゃないけど、一応私の気持ちを伝えておきます。
好きです」

・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

なんで、こうなるのだ?
俺を見て、俺と話してて、ゲイだと分からんか?
それに、この体型だぞ?
40歳でこの甲斐性の無さ加減だぞ?
如月よ、何を見ているのだお前さんは?
近場で恋を見つけようとするなよ、如月さん。
どうせ告するなら、チンコつけてから来いと言いたい。

困るなぁ、困るぞ。
それにしても、古今未曾有の大事件である。
断り方間違えると、働きにくくなるぞ。
女は怖いぞ。
どうするよ?

こういうのは、体質なのか?
なんやかんやと起こる性なのか?
それとも俺が大げさに騒ぎ立てて、ものごとをドラマチックに
紡ぎあげているだけなのか?

再度、言う。
物事よ、もっと単純であれ。

05

11

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思い出になってしまえ。

シシマルさんは今日会社をズル休みしました。
管理職として、こんなにゆるくていいのでしょうか?

さて、今日は実際に部屋を見て決めてしまおうという
段取りです。
それを前日に知ったシシマルさんは、会社を休んで俺と一緒に
部屋を見て回ると言って聞きません。
仕方がないので、二人で一緒に周旋屋に行って担当の人の
車で市内を回る羽目になりました。

どことなく遠足気分になってしまうのはどうしたことでしょうか?

条件的にはかなり無茶を言っています。
○○鉄道の沿線で、バイクの駐輪場があって、8畳以上の広さで、
敷金礼金なしで、ブロードバンド環境が整備されていて、
料理がちゃんとできる広さの台所が完備されていて、
エアコンがついていて、
静かな環境で、
共益費込みで4万円以下の物件。
できれば京都市内の中心部から近いところ。
そんなもんあるか(笑)

ありました。
無茶を言ってみるものです。
本日行って見てきましたが、改装したばかりで室内はとてもきれい。
シンクもクーラーも新品。
キッチン4.5畳。部屋もフローリングで8畳。
収納スペースも大きくとってある。
水道代共益費込みで3万5千円。
めちゃくちゃ安い!
駅も今までよりもずっと近い。
スーパーもコンビニも近い。
窓は南向き。
この場所でこの広さで3万5千円って何?
なんかあるんじゃないのか?
もしかしたら、前住人がここで不幸でもしたのでしょうか?

7件ぐらい回ってそのひとつひとつにシシマルが難癖をつけて
いたのですが、この部屋に関しては「これは・・・お得だな」
と感想をもらしていました。
他の物件もいろいろ見たのですが、ここまで条件にぴったりなのは
他にないと思い、その場で決めてきました。
ただ、難点がひとつある。そりゃ、そうだ。
京都市内の中心で、欠点もなくここまで安いはずがない。
ここには書かないけど。ま、そこは目をつぶろう。

新居も決まりほっとした。
一人になったらまたいつもの憂鬱などんよりとした孤独感が
襲ってくるのかもしれないけれど。

入居の申請手続きのため、シシマルと二人で役所に行って
書類を取りに行ってきた。
それから昼飯を食って、修学旅行生に混じって抹茶アイスを食べたりした。
そのすべてが終わると少し二人はしんみりとした雰囲気になってしまった。
はうううぅ。
でも、まぁ、いつまでもため息ついていても仕方がない。

今日になってやっと俺は彼を許すことができた。
できたと思う。
きっかけは部屋が見つかった安堵からくるものなのかもれない。
俺のために仮病まで使って、仕事を休んだことなのかもしれない。
俺以上に真剣に物件を吟味している彼の姿を見たからかもしれない。
彼なりに必死に責任を取ろうとしてくれているのだ。
時が過ぎれば、こういうことのひとつひとつが、愛しい思い出となってゆくのだろう。
いつか、シシマルと笑いあって話す日が来るのかもしれない。
そういう日がくればいい。
家族とか、友人とか、元彼とか、そういうのを抜きにして
彼とテーブルを囲んで飯食いながら笑ったりできるようになればいいと空に願う。
彼のままならぬ恋が不発に終わることを祈りながらも、
それでも、シシマルは幸せになってほしいってやっと思えた。

神様、この気持ちがどうか続きますように。
シシマルに幸多からんことを。
ついでに悩み多き俺にも幸を少しくださいな。






05

10

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一郎の制服が臭いせいだろう

ファブリーズのCMが始まると目が離せない。




一郎かわいいぃ。
ああぁ、制服が臭いなんてw
学生服の下のアンダーシャツ姿もメチャかわいい。
彼って誰?

05

10

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その日は、雪が降っていたから

夜勤明けで、2件ほど周旋屋を回ってきた。
文句を言わなければ、敷金礼金なしで
手ごろな家賃で、そこそこの広さの部屋を
見つけることができた。
これなら今月中にも引越しできそうな感触だ。
明日は実際に部屋を見せてもらって、決めたいと思う。

偶然なのだが、その周旋屋で働いていたのが以前の職場で
一緒に働いたことがある男だった。
彼は2年ほどですぐに辞めたのだが、互いに顔を見てすぐに
思い出した。
なんだか知り合いに会うと、バツが悪い。
いや、客なんだから堂々としてればいいんだよ某くん。
いや、でもこいつに今の現状のあらかたを知られちゃうのってヤじゃない、某くん?

「で、アンケートなんですが、今回お引越しの理由などを
お聞かせ願えますか?」

そんなこと聞かれると思ってなかったので、どぎまぎしてしまった。
「実は同居中の男に、別の男ができましてね。
俺に出て行けなんて言うんですよ」
とは言えないもんなぁ。
咄嗟に上手い嘘も思いつけず「ごにょごにょ」と不明慮な言葉を
繰り返して黙り込んだ。
きっと冴えない頭の鈍い中年のままなんだと思われただろう。
実際冴えない頭の鈍い中年のままなんだから仕方がないのだけど。

*******************************************************
偶然の出会いといえば、前回の続き。

しょんべんの絆で深く結ばれていたであろうおじさん(ユリネさん)
のフルネームを俺は知らなかった。
ユリネという苗字しか知らなかった。
どっかの会社の部長さんだった。
でも、どこの会社で、何の仕事をして、どこに住んでいるのかなんて
まったく知らなかった。
俺も特に知りたいと思っていなかった。
ユリネさんのことは好きだけど、愛してはいなかったからだ。

涙の別れとは決して言えない、それはそれはサバサバとした
ユリネさんとの別れ。
俺の部屋で、俺から別れを切り出すと、
ユリネさんは黙り込んだ後「そうか」と言って帰っていった。
特に恨み言も涙もなかった。
別れ話も何も互いに付き合ってるという認識はなかった。
セックスフレンドに限りなく近いと思っていた。

数年後、ユリネさんと意外なところで遭遇することになった。
世間は狭い。
もしかしたら俺を中心に世界が回っているんじゃなかろうかと
勘違いする程度に狭い。
いや、きっと勘違いなのではなく、世界は俺を中心に回っているのだろう。
ただ俺の思い通りの回転は決してしないだけなのだ。

数ヶ月前の記事に書いたことで実は伏せていたことがある。
前職で管理者研修を外部講師に依頼して受けていたのだが、
実はその講師がユリネさんだったのだ。
研修会場で見かけたとき、似てるなぁとは思っていたのだが、
自己紹介を聞いて名前が一緒だったので本人だと確信したのだ。
俺が研修が楽しかったっていった本当の意味がわかったことだろう。
年取って、いい具合に熟れていて、本当に旨そうなおじさんになっていた。
今ならスカトロジーの台頭も受け入れることができるやもしれぬと
思うほど。
そうでしたか、ビジネスコンサルタントの部長さんでしたか。
互いに気づかぬ振りをした。
もしかしたら気づいたのは俺だけかなとも思ったけれど、
彼のほうも気づいていたことがすぐにわかった。

昼食の時、ユリネさんと同席になった。
残念ながら俺の上司も、彼の部下も同席だった。
他愛無い世間話や、講義についての話に当たり前のように終始した。
そりゃそうだ。当たり前だ。
でも、心の中で「ユリネさん、俺覚えてますよ」と呼び続けてた。
時折ユリネさんと目が合う。
微笑んでいる。なつかしい笑顔。
食事も終わり席を立ち、講義の会場へと歩くとき、ユリネさんが
俺の隣に並んでケツをポンっと軽くたたいてきた。

「久しぶりじゃないですか。すぐに某君だってわかったよ。
俺のこと覚えてる?」
「はい、覚えてます。ユリネ先生。奇遇ですね」
「世の中狭い。今は引越しして○○にいるんだ」
「そうなんですか。」
「いい人できたか?」
「まぁ、ぼちぼち」
「そうか。君はもてるからな」
「もてないですってw」
「それにしても腹が出てすっかり中年だねw」
「もう39ですもん」
「そうか、そんなになるのか。なつかしいなぁ」
「ユリネさんもいい人いるんですか?」
「俺はもう君で卒業した。時折サウナ行くぐらい」
「そうですか。」
「明日8時の新幹線で○○に帰る。今日は○○ホテルに泊まってる」
「洗濯物の山と一緒にw」
「そうそう。呪うべき洗濯物の山に囲まれて一人さびしく寝るだけですよ」

多分、ホテルに来るか?という誘いだったのだと思う。
互いに少し黙り込む。
ユリネさんも直接的な言葉は言い出さない。
俺も、当時はシシマルがいたので行きたいとは言い出せなかった。
会場近くでユリネさんは部下に声をかけられて、俺との話はそのままで
終わってしまった。

講義の後「君で卒業した」という言葉を思い出し、心が少し揺れてしまっていた。
嘘かもしれない、ただ口をついて出ただけかもしれない。
それでも、その言葉に俺への思いというものがあったのかと知らされた。
ただのセックスフレンドだと思っていたのはもしかしたら俺だけ
だったのかもしれない。
当時、忙しい時間の合間を縫って週2回も来ていたのは、
もしかしたら彼は彼なりに真剣だったのだろうか?
黙って別れを受け入れたからサバサバとした別れと思い込んでいた
俺はお子様だったのではなかろうか?
そんなことを思ったりしたけれど、結局彼のホテルに行くことしなかった。

その日京都は大雪だった。
研修も終わり、家に帰り、マフラーを巻いて外に出てみたけれど、
灰色の雪が怒涛に降り注ぎ、道は白く高く行く手を阻んでいるように見えた。
そんな雪のせいにして、出かけるのを辞めた。
そして、また、ユリネさんを思い出にした。

05

09

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ウォータースポーツ

もう告白してもいい頃合だろう。
最近の湿っぽいブログに飽き飽きし始めている輩も多いはず。
何を四十面下げたおっさんが恋だ愛だのグダグダ
ほざいてんだよというお叱りの声が聞こえてくる頃だ。
読者を色んな意味で裏切るのがいいブロガーだと思う。
俺がブロガーなのかどうかはかなり疑問符がつくが。
まぁ、それはいいじゃないですかw

小さな声で告白する。
ウォータースポーツが好き。
さぁ、どうだ蔑んだ目で俺を見るか?
変態呼ばわりしてしまったりするのか?

足フェチで、
壷なめが好きで、
中年の親父の下着をオークションで落札して、
あまつさえウォータースポーツが好きって
俺って奴はどんだけの大罪を背負ってるんだよw

昔、少しだけ付き合っていたおじさんに告白をしたことがある。
「実は御小水を体に浴びたいという願望があるのですか、
よろしければ私のお風呂でお試しになりませんか?」
「うむ。それは興味深い。ほれほれ風呂場で裸になって
寝転びたまえ。存分に浴びせたもうぞ」
「アーレー。」

そのプレイが気に入ったのか、おじさんはそれから週に2回は
俺の部屋に来るようになった。
ただ、おじさんをなめていた。
おじさんは俺の変態度を凌駕すべく次々と新しいプレイを
提案し始めるようになったのだ。
最初はシャワーを一緒に浴びるときに体にかける程度の話だったのだが、
口を開けろというようになり(従った)、飲めと命じたり(従った)、
食事に行ったホテルのトイレで小便したあとのチンコの雫をなめろと命じたり(従った)
公園の屋外のトイレで裸になって受けろと命じたり(従った)、
自分にもかけろと命じたり(従った)、
アナルに小便をさせろと命じたり(従った)
俺のアナルにも流し込めと命じたり(従った)
もうどんどん変態道まっしぐらの道を二人で邁進しつづけたのだ。
ただやってみればわかるのだが、いざ俺にかけてみろとチンコの下で
口を開けて待たれると意外と小便って出ないんですよね。
なんでだろう?

おじさんの出張がはいると、前日にやってきてコップに小便を入れ
冷凍庫で凍らせて俺のいない間にこれで楽しめと言うぐらいの
余計な気遣いまでみせるようになった。
(従わずに彼が帰った後に捨てた)
別に小便そのものに興味があるわけではなく、チンコからでる液体というところに
興奮するわけで、その物体だけでは何の意味もないのだ。
そのあたりから二人の変態のベクトルにずれが生じ始めたのだ。

そうして、二人に破局が訪れた。
スカトロジーの台頭だ。
小がいけるなら大もいけるだろうというのが彼の言い分だった。
申し訳ないけど、そっちは全然興味がないのだと俺は突っぱねた。
おじさんは強固な姿勢を崩そうとはしなかった。
ここまで、やってきたんだから後少しじゃないか。
もう少しで、快楽の高みにいけるというのに。
お前は何をおびえているんだ。
俺はお前の全てを知っているんだ。
さぁ、怖がらずに試してみよう。
できるってば。できるってば。
優しくするから。

優しくすると言われても、優しいスカトロジーという行為が
てんで思い浮かばない。絶対に嫌だ。
それが破局の原因だった。
あんだけハードな変態プレイに明け暮れたのって
あの時が最初で最後だった。

実はこの後、意外なところで再会するのだけれどその話はまた後日。

05

06

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さぁ、家を出よう。

家を出ることにした。
幾人かのコメントでアドバイスしていただいた通り
このままじゃ体も心も駄目になる。
明日からまた、新しい家探し。
それにしても、面倒くさいなぁ
通算16回目だよ。
京都市のほとんどの区に住んだことあるもんなぁw

とりあえず慰謝料として、シシマルから援助を少し
してもらうことにした。
いささか不本意だけれど、背に腹は代えられない。
彼の気も金払うことで少しは納まるのだろう。
昨日までは彼からの申し出を突っぱねていたんだけれど、
話あってるうちにもうどうでもいいやって気にもなってしまった。

他の男に恋をしている元彼を、間近で見るってのは、
なかなかできない経験だと思う。
恋をする男は総じてみっともない。
傍で見ていてつくづくそう思うのだ。
今になってポツリポツリと、今回のすったもんだの真相を話してくれるようになった。
最初は気軽にSEXを楽しむぐらいな気持ちだったんだけれど、
また、いつものように本気になってしまったようだ。
シシマルの恋のお相手には相棒がちゃんといるらしく、
その相棒とは別れる気がないとあらかじめ釘をさされているらしい。
それでもいいと思いながらも、やはりその相棒に嫉妬してしまい
苦しくなっているっていうのが現状のようだ。
そんな馬鹿らしい恋のつまはじきにあってしまった俺って、
ヒエラルキーで言うとかなり底辺に位置する気がする。
完全に自分のものにならない相手への恋って・・・燃えるんですよねw
冷たくされれば燃えるし、優しくされれば尚更燃える。
その点はわかるよ。
でも、たぶんシシマルの恋は上手くいかないだろうと思う。
意地悪な希望的観測ではなく、たぶんシシマルが恋すればするだけ
向こうは逃げ腰の様相を呈してくるだろう。
そう考えると少しかわいそうにも思えてくる。

シシマルさん、シシマルさん、何故にそんなに恋わずらい?

俺も本音を言えば今回のことでシシマルへの気持ちが
徐々に冷めてしまっていることに気づく。
その程度の恋で捨ててしまうつながりとしか、
俺との関係を思っていなかったことがつくづく悔しい。
そこにこだわり続けて悲しく苦しいのだと思う。

でも、正直SEXもせずに男を縛りつけようとしていた俺の傲慢さも
今回の騒動の引き金になったと思う。
何だか彼とそういうことをしたいと思わなくなってきていた。
要するにトキメキがなくなっていたことは事実としてあったのだ。
ただ浮気がしたいっていうか、他の男と寝てみたいって願望は
確かに俺にもあったけれど、実行にうつすことはしなかった。
きれいぶるつもりではなく、本当にそういうことに頭がいかなかった。
円満な家庭にこだわっていたからだ
この状態が円満だったのかって言われれば確かに間違っていたのだろうけど。
でも、シシマルを真っ向勝負で愛していた。
ママゴトみたいな家庭だったとしても、それを壊すことなんて俺には
絶対してはいけない最重要事項だった。
しかし、こういうのって、重いよなぁ。
たかが恋人でいれば楽しい生活だったかもしれないのに。

20代のほとんどを大輔さんと過ごし、30代のほとんどをシシマルと過ごした。
ちょうど40才になってひとりになった。
なんだかあらかじめ俺の人生のタイムスケジュールとして
組み込まれているような気にもなってくる。
ああ、俺なんかもう一生恋なんてできないんじゃなかろうか?

よれ某さん、よれ某さん、何故にそんなにありきたりセンチメンタル?

とにかく。
とにかく、家を探してシシマルと別の生活を築きましょう。
面倒くさいけれど、しかたがない。
これからの俺は恋の絡まないスポーツ感覚の、
SEXのみに生きると言っても過言ではないのだ。
・・・・いや、すみません過言ですw








05

05

コメント

古本市に行く

岡崎で古本市をやっていたので行ってきた。
お宝があるかしらと、前日から意気揚々だった。

今日の朝、
出かけようと思ったら、シシマルがさびしそうにしている。
「どこに行くの?」
つい声をかけてしまった。
「古本市だけど、よかったら一緒に行く?」

とりあえず、恨み言も泣き言も彼にはもう言わないと決めた。
そう宣言もした。
で、必要以上に彼にはかかわらないようにしようとも思った。
他の男との新しい恋に、思い悩んでいるような面倒くさい男を
相手にしていると、こっちが傷つく。
豆腐の角に頭でもぶつければいいのだ。
瞬間冷凍で冷たくコチコチに固まった豆腐の角で。

俺にとって古本市はとても楽しみなイベントの一つなのだが、
シシマルにとっては何も楽しくもないイベントなのだと誘ってから気がつく。
でも、それでもついてきてる。
ふうむ。どうしたものか。
これは、あれか?
後ろめたさから俺への家族サービス的な感覚でついてきたのか?
GWの1日ぐらい俺に付き合おうとか、そういうあれか?
面倒くさいなぁ。

まぁ、それでも何やかんやと話しながら二人で歩いたりしている。
でも、時折シシマルに対して、いやみのようなことを言ってしまう。
嫌な俺になる。

「俺なんかと休日過ごしても楽しくないでしょ?彼んとこ行けば?」
なんだ、その安い男の言いようは。唾棄すべき自分のの言動に腹が立つ。
「俺、別に彼とつきあってもいないもん。彼には相棒がいるし」
はぁ?
「はぁ?あんたら何やってんの?」
「その話はしたくない」
「今俺らの中では一番HOTな話題なんですけど。まいいや。好きにしな。がんばんなさい」
「どうせ上手くいかないから。」
「ま、恋愛中のあんたらは世界の中心にいるんだから、せいぜい苦しむのを楽しめば?」
「・・・・・・・・・・」

岡崎のみやこメッセにつくと、彼とは別行動をとることにした。
そもそも潔癖症の彼は中古品など、ゴミにしか見えない類の市場だろう。
俺も一人でゆっくり選びたい。
ちょうど、会館の別会場で刀剣の展覧会をやっていたので
そっちが好きな彼にはいい時間つぶしができることになった。

『ガープの世界』のサンリオ文庫初版本。
田河水泡の『たこの八ちゃん』初版本。
『虚構船団』筒井康隆署名本、初版本。
『面白半分』開高健編集版、筒井康隆編集版。
などなど入手することができた。気がつくと2時間ぐらいたっていた。

シシマルは一人会場から少し離れたベンチに座って俺をまっていた。
なんだかとても寂しそうに見えた。
上手くいかない恋について悩んでいるのだろう。
俺を傷つけてしまったことにたいして悩んでいるのだろう。
でも、俺には彼を救うことができない。
できるとするならば、俺はもう大丈夫だからと負担を軽くしてあげる
ことぐらいなのだろう。

俺はもう大丈夫だから。
早速新しい男みつけてよろしくやってるんだから。
軽い男でしょ?悩んでるなんて馬鹿みたいに思えるでしょ?
26歳でかわいい男でさ・・・・。

家に帰って、しばらくして。
23時。
そろそろ風呂に入ろうかとリビングに行くと、携帯電話を手に
電話中のシシマルがいた。
声のトーンから件の彼だと思った。
真剣な面持ちで彼の悩みに小さく甘い声で答えるシシマル。
それはルール違反だ。
シシマルさん、それはルール違反だ。
電話なら外でしてくれよ。
俺に気づき手で済まないというポーズをとるシシマル。
首を振りながら自室に戻る俺。
やれやれ。
少し甘い顔みせるとすぐに図に乗るなぁ。
別れたとしても、俺が受け入れたとしても、そこは違うだろう。

泣くのはやめた。恨み言も彼には言わないと決めた。
だからまたシャツを着て、家を出て、少し夜風にあたりながら歩くのだ。
携帯の電源も切った。
この感情はすぐに納まる。
体が、心が慣れていくはずだ。
あと少し時間がたてば大丈夫。
大丈夫。

05

03

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SEXするぐらいは簡単だった

つづきを書こうかと思ったけれど、あの文体は書いてて楽しいけれど
なかなか疲れるし、恭介さんのコメントで先にネタ書かれちゃったし、
その3はなしにする。

要約すれば、たいしてモテはしなかったけれど、目的は達成したってことだ。

そのうち2人とメール交換した。
2人ってことは少なくとも2回やったってことだわなw
発展場で2回も射精して、その2人とメール交換して、
お前は失恋で悩んでいるとかメソメソ言いながら、
あまりにも下品ではないのか?とか思われてしまうのだろう。

こんな俺の行為に異議はおありか?
あれば、ことごとく却下だw

そのうちの一人と先日会ったのだが、余りにも悲惨だったw
35歳。年下の会社員。
大阪で待ち合わせてデートしたんだけど、服を着てる姿を初めてみたんだよ。
普通逆だわなw
服を着てる姿でデートしてから、SEX前に裸見るのが普通だろうに。
サウナで知り合った間柄というものは奇妙なり。
その姿に少し幻滅した。
失礼は承知の上なんだけど、それは人前に出るには余りにもカジュアルすぎるだろう。
大学生が深夜のコンビニに行くが如しのソレだったのだよ。
梅田のホテルのロビーで待ち合わせだったから、こっちはそれなりの服装で臨んだのに。
で、話してみてわかったんだけど、彼はオネェ言葉全開のお人柄でした。
あまりそういう人に慣れていないので、話していてしんどかった。
もう食事中も、ゲームセンターでも大きな声でホゲるので辟易した。
多分、もう連絡取らないと思う。
申し訳ない。

もう一人は26歳。160センチ110キロのおでぶちゃん。
彼はかわいい。
まだ2回目会ってないけど。
26歳だとは思ってなかったので、メール交換するときびっくりした。
彼は明るくて、話していて面白いんだけど、けっこう言いたいこと言ってくる。

「その髪型北島ファミリーかと思いましたよ。もみ上げまでスッパリと切ってまことに男らしいw」
SEX終わった直後に言う台詞じゃないよなぁw
おじさん傷ついたよ。
「40歳!やってるときには気づかなかった。いやはやブラックライトの威力のおかげですね。
こうやって明るいところで見ると、ああそうかなとも思えてきました」
おじさん傷ついたよ。

容姿はものすごくかわいい。
少しデブ過ぎるけれど許しちゃう。
埋没しているチンコも勃起すればそれなりだし(若いからすぐ立つし)問題ない。
お髭もラウンドでゲイ満開だけれど許しちゃう。
また、連絡をとって会いたいけれど、かれは複数プレイが好きらしいので
その点がなぁw


・・・・・・・・・・・。
で、これで何か吹っ切れたのか?
で、これで何かわかったのか?
むなしいとまでは言わない。
かわいい子とSEXできたんだからそれはそれで満足。
でもそれが何なんだ?
こんなことで何か解決するのだろうか?
そもそもSEXしなきゃいけないって始まり方がおかしい。
欲求のはずが義務になってる。
シシマルの行為に対しての意趣返しか?
その側面は否定できない。
俺はケツの穴の小さい人間だから。
他人の異議を却下しときながら、自問自答で異議が浮かんでくる。

正直、ただただメチャクチャなことがやりたかっただけなんだよなぁ。
シシマルにとって都合のいい人間でい続けることにNOって言いたくなった。
相変わらず、頭悪いなぁ。
俺よ、恥を知れ!





05

01

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ホモのディズニーランド その2

迷路のごときアトラクションは大小2つに分かれております。
さながらホーンテッドマンションとシンデレラ城といったところでございましょうか?
その2つの迷路を行き来する傍らに、大人と談話部屋的な喫煙所が
設けてあります。
きちんと分煙が行き届いたまことにすばらしき環境なのでございます。
こういう場所がなければ、大部屋で寝煙草という狼藉者もいないとは限りません。
愛煙家への配慮も怠らないこの精神が、発展サウナ愛好家の紳士
の方々にも受けているからこその、混雑ぶりなのだと感銘いたしました。
なんとそこにはライターまでも常備されているではありませんか。
2つの100円ライターの底をセロテープで巻きつけて上下どとらからでも
火をともすことができるという、王様のアイデアを凌駕するがごとき代物でございます。
裸にバスタオルだけという誠に男らしい姿での行き来を余儀なくされている
このホモディズニーランド。
ライターなどという無粋な荷物を持ち歩かせない誠にきめ細かいサービスではございませんか。

その喫煙所でタバコをプカリとくゆらせておられる50代前半の恰幅のよい
紳士に目を奪われました。
なんと助平な面構えなのでございましょう。
歩く破廉恥と呼称しても良いのではないのでしょうか。
破廉恥紳士も俺を見ていらっしゃいます。
あるゲイの友人の言葉が思い出されます。
「発展場で視線を感じたら間違いなく気があるってことだから。
タイプじゃない男には目もくれないって場所だから。視線を感じたら即行動」
なんと有意義なアドバイスだったことかと今になってその友人への感謝の念に耐えません。
もはや疑う余地もなく、破廉恥紳士は俺に気があるのでございます。
俺も先日から嗜み始めたタバコに火をつけて、破廉恥紳士の向かい側へと陣取り、
動向をうかがうことにいたしました。
しかし、俺はそこからどうしていいのかわからないという唐変木ぶり。
遣唐使が持ち帰った変な材木にも劣る40面を下げた情けない男なのでございます。

そのとき、突然に天命を授かりました。
「自分からシンデレラ城的迷路へと入り込んで彼が追ってくるのを待つがいい」
この喫煙所での照明ではいささかモーションをかけにくいのは当たり前。
暗闇へと誘い込むしたたかさを発揮すれば良いと思いついたのでございます。
破廉恥紳士に一瞥をくれた後、ゆっくりとシンデレラ城迷路へと歩き出します。
さながら俺が残した最後の視線はガラスの靴だったというレトリックは綺麗すぎるでしょうか?

15分を過ぎましたが破廉恥王子様はいらっしゃいませんでした。
ガラスの靴にお気づきになられなかったと判断いたしました。
教会の鐘の音は容赦なく24時を告げたのでございます。
魔法は解かれ、あわれな俺は新たな男探しへと旅するのでございます。

その後、程なくしてホーンテッドマンション的迷路で仰向けに寝転び両足を高くあげて
誰とも知らぬ肉棒で犯されている破廉恥紳士を見つけることがかないました。
袖触れ合うも多少の縁
ですが、袖さえ触れ合っていない破廉恥紳士に呼びかける言葉さえも持たぬ俺なので
ございました。
願わくは良き射精へと導かれんことをと祈念しつつ立ち去るのみでございます。

しかし、どうしてどうして俺は少々自信をなくしつあったのでございます。
視線を感じたのは俺の勘違いだったのではないのだろうかと。
考えてみれば俺なんかを眺めても楽しいはずがないのでございます。
俺を眺めるぐらいなら電子レンジで楽しげに回転しているコンビニのパスタ
を見ているほうがよっぽど楽しいに違いありません。
この感覚は失意と表現してもいいのではないのでしょうか。
今にして思えば風呂をでてから数多くの殿方からのモーションを
無下にあしらってしまったことを後悔しはじめるのでございます。
俺はなんて浅はかで、傲慢な態度をとり続けてしまったことでしょう。
かなうならば、今から順番に俺への親愛の情を向けてくれた既に
別の殿方と熱愛行為をされている方々の布団をめくりまわって
謝りたいと反省してしまうのでございます。

反省もほどほどにして今一度風呂にでも入り、体を温め、頭を冷やし、
仕切り直しを図りたいと思いました。
でもディズニーランドは楽しんでこそのデイズニーランド。
ディズニーの魔法は分け隔てなく幸せへと導いてくれるはずなのでございます。

つづく




プロフィール

(yore)2BOW

Author:(yore)2BOW
桜田淳子「20歳になれば」の替え歌で

まってください 44歳になるまで
まだ言わないで さよならだけは
まってください 読者の興味
はなれたことは わかってるけど

更新するわ なるべくするわ
43歳のうちに 43歳のうちに

44歳になれば 体重減らす
ユニクロで服が買えるぐらいに
44歳になれば 彼氏をつくる
無理じゃないよね?多分多分w

ラララララララ・・・

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