ゲイが市井で暮らすのに、嘘はいくつ必要ですか？ もうすぐ。

先日、某エロショップにコンドームとオイルを買いに入った時の話。

店に入ると、先客が数人いて、何故かみなさん
入り口近くに並べられている褌コーナーばかりがにぎわっていた。
どこかにも書いたけど、俺はあまり褌というものにエロを感じない。
褌もケツ割もなんだかわざとらしくて好きじゃないのだ。

俺は買えもしない（軍資金があまりなかったのだ）ＤＶＤコーナー
をチェックしたりして、客の動向を覗ったりしてみる。
ケイイ○君がまたまた自主レーベルかなんかを立ち上げて
ＤＶＤを出したことに、なんだか嬉しいような悲しいような
複雑な思いを抱きながら。
ま、所詮他人事なんだけどｗ
『本日このＤＶＤをお買い上げの方には日曜日に行われる
写真撮影会に参加できます！」というポップの文字に
踊らされ、危うく猛ダッシュでＤＶＤをレジまで持って行き、
東京滞在を１日延長し、
会社を辞める覚悟で休暇申請を取ろうか
どうしようかということを悩んでいたりした。

そんな戯けた考えを抱きながら、来る客来る客をチェックしてたのだが
何故かみな褌コーナーで買い物をしていく。
土地柄なのか？みんなそんなに褌なのか？
ものすごく可愛いおデブちゃんが来店。
なんだか顔中ものすごい汗をかいている。
黒のラガーシャツが汗染みで変色して、塩が吹いている。
案の定入り口で立ち止まり褌を吟味している。
彼の汗の匂いを嗅ぎたいがためにイソイソと俺もそのコーナーに
移動してみる。
ゲイショップだとは言え、余りにも俺の行動は発展場ライクだ。

ぶーちゃんはさらし生地の白い越中褌を手に取って
キープしながら２枚目を吟味している様子だった。
越中か。
六尺と違ってなんだか間抜けた感じがまだ許せそうな気がする。
っていうか、こんなに若くてかわいい（２０代だと思う）ぶーちゃんが、
これを履くのか。
しばし妄想。
軽く勃起する。
越中ふんどし。

アリだな。

俺も一緒になって同じ白のサラシの越中を手に取ってみる。
『奇遇っすね、俺も同じ趣味なんですよ、やっぱ越中っすよね』
というアピールをしているつもり。

彼がその次手にしたのは「黒猫」という商品名のなんだか小さな三角形の
布切れに紐がついたような感じの下着。
『奇遇っすね。今、やっぱ時代は黒猫っしょ？』アピールをするがために
俺も同じように手に取ってみる。
ぶーちゃんに軽くウザがられる。

その時、扉が開いて６０歳近いおじさんが来店。
おじさんはぶーちゃんの肩に手を回して「決まった？それでいいの？」とささやく。
ぶーちゃんが首を縦に振って「うん。今日はこれでいい」
「せっかくだからもっと買っとけ」と言って適当に黒猫５枚ぐらいを選び取って
ぶーちゃんい手渡す。
おじさんが財布から１万円を出し、ぶーちゃんに手渡す。
ぶーちゃん商品を手にレジへ。

そういうことね。
はいはい。パパ。パパ。

で、俺はこの手にした商品どうしましょう。
レジに目をやるとスタッフの一人と目が合う。
「こいついつまでも何しとんねん」的に見えてしまった。

で、買ってしまった。
我ながら無駄使いしちまったなぁと店を出てから
後悔しまくり。

家に帰ってせっかくだからと越中をつけてみた。
股間を締め付けるものが一切なくて何だか不安な心持。
これで日常生活送れるのか？
一緒に買った黒猫も試してみる。
前は三角形の布切れで、片方の足をわっかに通して
ケツの割れ目に紐を這わせもう片方の紐でねじり上げて
おさめる。六尺の簡易版のようなものだ。
何度やっても金玉が上手に収まらないｗ
三角形の位置が悪いのか？

せっかく買った代物を無駄にしたくない。
同好のデブを落とすにはこれが効くのだという
邪さ全開で履いみたりする。
俺は決して同好の士ではない似非なんだが。
これで、この夏ゲイビーチで日焼けなんかしちゃって
褌姿の俺に、ぶーちゃんどもはメロメロっすよね。
参ったな、コンドーム追加しなきゃ足りねぇかもな。
ははははは。