ゲイが市井で暮らすのに、嘘はいくつ必要ですか？ もうすぐ。

生粋のゲイならば魔女っ子の呪文のひとつやふたつ
ソラで覚えてて当然だということに異論はないと思う。
もちろん上のタイトルの呪文は「魔法のプリンセスミンキーモモ」だ。
こだわりのあるゲイならすかさず「空モモのほうですよね」と
答えてくれるであろう。

世代によって馴染みの魔女っ子呪文はもちろん異なるであろう。
年配の方は「テクマコマヤコン」であり、
俺の世代では「パンプル　ピンプル　パムホップン」
もう少し若いと「ピーリカピリララ ポポリナペンペルト」かな？
若干置いてきぼり感のあるかたは、ゲイとして魔法少女と
どう向き合うべきなのか今一度熟考していただきたい。

しかし、そんなことはどうでもいいのだ。

今日の本題はこぶ平についてである。

こぶ平というのは今年入った新入社員で俺が教育担当として
しばらく面倒を見ていた可愛い＆魔性の男のことです。
眼鏡かけてる顔がこぶ平に似ていることから愛称として
そう呼んでおります。俺が若干惚れ気味なのは内緒です。

なんと、こぶ平は１０月で退職するそうだ。
入って半年で退職かよ・・・・。
自分でも回りから浮いていることに気づいたのだろうか。
それとも俺のセクハラギリギリの行為が彼を追い詰めたのだろうか。
所属部署の上長が引き止めてるらしいけど、どうなることか。
一緒の部署で働けるように密かに根回しまでしていたのに、俺の努力は
水泡と帰したわけだなぁ。
さびしくなるなぁ。
映画にでももう一度誘ってみようか。
今、猛烈に行きたい映画はコレなんだけど、きっとこぶ平の好みじゃないだろうな。

おそらくこぶ平には会社勤めが窮屈なんだろうと思う。
彼ののほほんとした人柄は、ある種のコミュニティの中では上手く
機能しないのかもしれない。
我慢してでも会社に残れとは言えないなぁ。

俺にも魔法の呪文があればと年甲斐もなく思ってしまう。
ささやかな魔法で、今度の職場はこぶ平にとって心安らかな幸せの場所となるように、呪文をかけて送り出そう。

ついでに新しいこぶ平を俺の元に届けてくださいという魔法もかけておこうｗ